迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

早梅匂嘆。

2024-01-13 19:30:00 | 浮世見聞記



通り抜けでちょくちょく利用する東京二十三區内の忘公園で、はやくも梅が咲いてゐるのに逢ふ。

謠曲「巻絹」に登場する都の男よろしく、ここで一首詠めたなら風流人にもなれやうが、あいにく私にはそれだけの才も心も持ち合はせぬ。



浮世で昨年末から恵方巻の予約を始めてゐるのは、ニンゲンのやることゆゑ勝手にしろだが、花までがかうも季節を急いてくれては、なんだか心許なくなってしまふ。









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