箱根峠、鈴鹿峠と並ぶ難所だった小夜の中山峠は、日坂宿をあとにすると掛川バイパスの下を蛇行しながら抜け、さっそく「二の曲り」という、もはや急坂の域を超えた“急斜面”の洗礼を受けます(↑写真)。
息も絶え絶えに登るうち、大昔の音羽屋のお家芸を思わせるあばら屋を過ぎ、
やがて両側に茶畑が広がるところまで来ると、
ようやく勾配も緩やかになり、冷たい風が火照った体に心地よく感じられる余裕も出て来ます。
道端の至るところに、観光用に古人の詠んだ歌を彫った石が置かれていますが、そういう人工的なものには構わずやり過ごし、
茶畑の広がる景色を楽しみながら歩くこと約五十分、再び上り坂となった先には休日限定営業の茶屋「扇屋」が、
そのすぐ隣の真言宗「久延寺」には、かの有名な“夜泣石”が、
いかにも田舎の山寺といった空気のなかにたたずんでいます。
ここが峠の頂上で、あとは一気に下り坂、
その途中から島田市へ入り、やがて箭置坂(やおきざか)、或いは青木坂とも云う急坂どころではない急斜面を下り、麓の「四郡の辻」で右折すると、
かつては宿駅だった、間の宿の菊川へと入るのです。
息も絶え絶えに登るうち、大昔の音羽屋のお家芸を思わせるあばら屋を過ぎ、
やがて両側に茶畑が広がるところまで来ると、
ようやく勾配も緩やかになり、冷たい風が火照った体に心地よく感じられる余裕も出て来ます。
道端の至るところに、観光用に古人の詠んだ歌を彫った石が置かれていますが、そういう人工的なものには構わずやり過ごし、
茶畑の広がる景色を楽しみながら歩くこと約五十分、再び上り坂となった先には休日限定営業の茶屋「扇屋」が、
そのすぐ隣の真言宗「久延寺」には、かの有名な“夜泣石”が、
いかにも田舎の山寺といった空気のなかにたたずんでいます。
ここが峠の頂上で、あとは一気に下り坂、
その途中から島田市へ入り、やがて箭置坂(やおきざか)、或いは青木坂とも云う急坂どころではない急斜面を下り、麓の「四郡の辻」で右折すると、
かつては宿駅だった、間の宿の菊川へと入るのです。