30度を越すかんかんでりの夏は、陶芸の季節。
朝から一日ががりでせっせと作品を作ってお日様に干す、
その作品というのが半端じゃなくて、
みんな、5キロ10キロという大壷や大皿ばっかり・・・・。
真夏の日光が、粘土で作った壷や皿をスピードで乾燥させてくれる。
仕事の合間に、
ショッチュウみんなでビールを飲んでいたっけ・・・・。
お盆休みからの一週間が窯焚きだ。
仕事のことも、家のこともすっかり忘れて、
朝から晩まで、薪割り、薪運び、窯詰め
汗びっしょりで作業をした。
窯焚きの開始は決まって、夕方、
満潮か干潮の時間にあわせて始まる。
窯にお酒を上げて、二拍二礼して・・・・・。
おもむろに窯の下から火を入れる。
それから五昼夜ぶっ続けの窯焚きだ。
いろりでは、おいしそうな鍋が煮えていて、
酒宴の耐えない窯場だった・・・・・・・。
今日、久しぶりに「大壷」をひいていたら、急に懐かしい窯焚きの思い出がよみがえって来た。真夏の草いきれや、あの煙の匂いと一緒に。