陶芸工房 朝

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窯焚きのこと

2006年08月22日 | 日記・エッセイ・コラム

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 30度を越すかんかんでりの夏は、陶芸の季節。

 朝から一日ががりでせっせと作品を作ってお日様に干す、

その作品というのが半端じゃなくて、

みんな、5キロ10キロという大壷や大皿ばっかり・・・・。

真夏の日光が、粘土で作った壷や皿をスピードで乾燥させてくれる。

仕事の合間に、

ショッチュウみんなでビールを飲んでいたっけ・・・・。

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お盆休みからの一週間が窯焚きだ。

仕事のことも、家のこともすっかり忘れて、

朝から晩まで、薪割り、薪運び、窯詰め

汗びっしょりで作業をした。

窯焚きの開始は決まって、夕方、

満潮か干潮の時間にあわせて始まる。

窯にお酒を上げて、二拍二礼して・・・・・。

おもむろに窯の下から火を入れる。

それから五昼夜ぶっ続けの窯焚きだ。

いろりでは、おいしそうな鍋が煮えていて、

酒宴の耐えない窯場だった・・・・・・・。

 あんな体験はもうできないだろうな。

今日、久しぶりに「大壷」をひいていたら、急に懐かしい窯焚きの思い出がよみがえって来た。真夏の草いきれや、あの煙の匂いと一緒に。