陶芸工房 朝

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タイの陶芸1・カンケオ村

2008年11月21日 | タイレポート

 「広い敷地には数棟の家が建ち、庭には牛が寝そべり、シャモが群れて羽ばたいては、ときを告げる。太いチークの柱で建てた家は、高床の妻入りで,屋根はチークの葉で葺き、上には千木がついている。妻側の入り口に梯子をかけ、床には半截にした竹をはり、壁は網代に編んである。             これこそわが出雲神社の原型ではないかと思った瞬間、弥生時代に迷い込んだような錯覚に陥った。」(銀花124号・母は陶芸家で紹介されているカンケオ村の様子)

Img_1466 カンケオ村入り口のモニュメント     

焼き物でできている。

Img_1460_2 村の中心にある焼き物の作業所のようなところ。

轆轤でおおきなつぼを挽いている。

写真を拡大してみると、仕事場の様子がよくわかるが、道具らしい道具は使っていない。だが、轆轤の腕は確かなもの。

Img_1459 小さなもの、多分蝋燭立てを、ベテランの男性がひいている。見ていると至極簡単そうに見える。道具にこだわる私たちと違い、あるものを使って仕事をする。仕事場はしごく素朴で面白い。

Img_1461 生の壷にベンガラを塗って、模様を掻き落とす。

ここの窯のメインの製品。寺院等の装飾に使うのかもしれない。

地面に座って壷に赤いベンガラを塗っているおばあさん。

Img_1462_3 男性の引いた壷が生の内にベンガラを塗り、それを石でこすって磨く。おばあさんは、一日に25個くらいみがくといっていた。90歳くらいに見える。Img_1463

作業場のおじさん。

バックを見ると、この仕事場がどんなふうか、よく分る。

ここが最初の窯場で、ここから露地に入っていくと、どこの家の庭でも、女たちが内職仕事で轆轤を引いている。

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水牛の置物と水瓶が置いてある農家の庭先。

Img_1468 屋根の上の猫。

顔は、日本の猫と同じなのだが、何だか美しい。

Img_1472 地面に突き刺しただけの簡単な轆轤。独楽のような形をしている。

この轆轤を上手に手回ししながら、上手に小さな壷を挽いているお母さん。

Img_1471

Img_1470 お隣の家でも、お母さんが轆轤を引いている。

Img_1474 こちらは、木片を貼って「象」の置物を作っているおねえさん。

Img_1477_2 この人の仕事場は家の前。

構えは露天のようだ。

Img_1484 道端で子供のままごとのような花いっぱいのお惣菜を作っているおばさん。

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みんなの作った焼き物を、リヤカーにつんで運ぶおじさん。

Img_1483

平和なカンケオ村の のどかな昼下がり。

しかし、どの家でも、男と若者は町に働きに行ってしまって留守、「もうこういう仕事は、わしらでおしまいだ」。

みんながそう言うのでした。

写真を拡大していただくと、タイの焼き物づくりのようすがよくわかります。