製作した作品のボデイをどう装飾したものか・・・、考えがなかなかまとまらない。
陶芸の歴史は、その表面をいかに美しく装うかの歴史でもあった。青磁や白磁はその最たるもので、さまざまな素材を使った釉薬の製法が、試みられてきた。
一方、象嵌や掻き落としというやりかたで表面に凹凸を作る装飾方法も多彩に試みられた。
今回、渦巻きをメインイに、それを唐草紋風につなげた模様を彫ってみた。
それがなんと縄文土器の装飾とそっくりではないか。
写真は、いずれも山梨県で発掘された縄文土器の装飾の一部分である。縄文人は、一体何を考え何を伝えようとして、土器にこんは模様を描いたのだろうか?
土器に描かれた複雑な装飾模様から、遥か7000年も昔の古代人のメッセージが聞こえてくる・・・。