1778年、ハワイ諸島を発見したのはキャプテン・クックでした。
当時のハワイ諸島は、ポリネシア系の原住民たちを中心とする王国で、ネイテイブ・ハワイアンたちは、独自の文化と宗教を持ち神々と共存する暮らしをしていました。
ホノルルから車で1時間、マカブウ海岸
濃い青色に輝く海と空、緑の草原、日本では見ることのできない美しい海です。光線が強いせいでしょうか、強いパワーも感じられます。
マカブウ海岸は、ネイテイブハワイアンのパワースポットの一つです。海岸の近くに溶岩のような石が積み重ねられ、囲われています。この石が、神からのパワー「マナ」を受けとめる聖なる石なのだそうで、手を当てると磁気が感じられるとのことでしたが、私には判りませんでした。
もう一箇所、聖地「クカニロコ」という場所にいきました。
クカニロコの「ク」はしっかり受け止めるという意味、「カニ」は産声のこと「ロコ」は子宮のことだそうで、古代ハワイアンの王族たちは、この場でお産をしたのだそうです。妊婦が寝るための聖なる石からは出産を見守る女神の寝姿をした山が見えます。
ここも強力なマナが宿る聖地です。神からの「マナ」を受け取る聖なる人と聖なる場所、これはあらゆる原始宗教に共通することのようです。
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ハワイ王朝のカメハメハ大王の名は、日本人にもよく知られています。 そのハワイ王朝はアメリカによって倒され、ハワイはアメリカ合衆国の一つの州となりました。その後、ハワイには世界から多くの移民が投入され、ネイテイブなハワイアンは激減、その文化も忘れられていきました。
さまざまな経緯を経ながら、現在のような観光都市として発展したハワイですが、経済優先の人工的な観光地になりすぎたことを危惧する人々もいて、今またネイテイブなハワイアンの文化にスポットが当てられているのだそうです。今回、たまたまそんなツアーの一つに参加したのでした。
ヒルトンホテル24階から見たホノルル市街
空港で花のレイを首にかけてもらい、フラダンスで迎えられた35年前のハワイは、高層ビルなどは見られない、もっと質素で素朴な観光地だったような気がします。
時はめまぐるしく動いて行くものなのですね。