白い四枚の花びらのようなもの、実はこれは総苞と言われるもので、蕾を包むために葉が変形したもので、本当の花は真ん中のまあるい緑色の部分です。
そのまあるい花を坊さんの頭に、周りの白い総苞を頭巾に見立てて、「山法師」と名付けられました。
緑の葉っぱの中に点在する十文字の白い花は、なかなかの風情なのですが、木の高いところに上向きに咲いているので下からはよく見えません。そればかりか、我が家の山法師は、いつのまにか二階の屋根を超えるほどに成長してしまって、鬱蒼と茂った葉っぱが二階の屋根の樋を詰まらせ、太陽の光をさえぎり下草に日が入りません。
そこで、今日は思い切って「高枝切鋏」で枝を切ることにしました。なかなか扱いにくい「高枝切鋏」ですが、苦労して数本の枝を切りました。でも、ご覧のようにどこを切った全く分からない状態です。
生きようとする植物の貪欲なまでの逞しさに、非力な私は只々たじろぐばかりです。
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