梅雨入り前にとお願いしていたペンキ屋さんが来てくれたので、ペンキ塗りを見学しました。職人の仕事というのはどこか共通していて、陶芸の仕事とも似ています。鬱蒼とした緑と白い壁の中に、焦げ茶色の梁が浮き上がっていきます。
初夏の風に誘われて庭のホタルブクロが一斉に咲き出しました。
「子供が蛍を入れて遊んだから」「蛍袋」というのだと聞いていた花の名ですが、蛍のいる水辺にはこの野草は育たない、と本にありました。名は花の形からのネーミングで、この花を「釣鐘草」とか「風鈴草」という地方もあるそうです。
なるほど釣鐘にも風鈴にも似ています。優しい色と形が人々に愛されただろうことは容易に想像されます。