先日「アサギマダラは、浅葱色(アサギイロ)から命名された」と書いたのですが、
よく考えてみたら「浅葱色」ってどんな色なのか、分かっていませんでした。
漢字から推測すると 「浅い」「「葱(ねぎ)」 色だから、緑色をおびた青色ですが、
そうするとアサギマダラの羽の色とは少々違うようです。
「日本の色辞典」で調べてみました。
浅葱色・ 水色よりやや濃い色 蓼藍で染めた薄い藍色 。
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今では色は無数に作れますから色見本でそれらしき色を捜してみました。
でも、色の名前は分かりません。(きっと名はあるのでしょうが)
大昔の人々は、色に何段階もの名をつけて、その違いを暮らしの中で愛しんだのでしょう。
縹色(ハナダイロ・花田色)は、藍より薄く、浅葱色より濃いのだとのこと。
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源氏物語では「元服した夕霧が『浅葱にて殿上にかえりたまふ』を、不満いっぱいに見送る祖母の姿が描かれている」とのことですし、田舎出の侍が羽裏に浅葱色の木綿を用いていたのを、無粋な人、野暮な人といって「浅葱裏」と呼んで揶揄した」とありますから、高貴な色ではなかったのでしょう。
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この蝶をアサギマダラと命名したのは、いつ頃のことなのでようね。
以上アサギマダラについての「蛇足」でした。