陶芸工房 朝

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台風一過のち快晴

2019年10月15日 | 日記・エッセイ・コラム

 台風19号は、日本中に大きな爪跡を残して去っていきました。

 

台風の去った後は爽やかな青空。気温が下がったせいでしょうか秋草花が一斉に咲き始めました。

湿った空気の中に木犀の香が漂ってきます。

 写真は、つい先日までルリタテハを養っていたホトトギスです。

その葉っぱを、ほとんど毛虫に食わせていたホトトギスも、いつの間にか花芽を立ちあげ、

立派な花を咲かせています。その逞しさにはただただ驚嘆するばかりです。

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この秋、ここから4頭のルリタテハが羽化しました。

でも茎にぶら下がったまま蛹になれず、

もだえるように身を震わせながら死んでいった毛虫もいました。

観察中蝶になれたのは観察した毛虫の約半分、

実際にはもっともっと厳しい現実があるに違いありません。

 

今朝、そのホトトギスに、珍しいお客がきていました。

普段見かけない蜂です。ブンブンと羽音を響かせながら花の蜜を吸っています。

その姿形から「ハチスズメ」という言葉を思い出しました。

宮沢賢治の物語で読んだことのある「ハチスズメ」の姿です。

姿形は明らかに蜂とは違うし、羽を震わせて飛んでいる様はまさしく鳥を思わせます。

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写真を撮ろうと粘ったのですがいっときもじっとしていないので、うまく撮れません。 

それで「ハチスズメ」について調べたら、「ハチドリ」のこととありました。

でも鳥ではないので調べていくと、写真付きで星蜂雀(ホシホウジャク)という「蛾」の

一種だと記されていました。 

         蝶育て蜂雀遊ばすホトトギス


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「ハチスズメ」の画像検索結果

 「イーハトーブ・ガーデン」というブログによると、

 宮沢賢治はハチドリのことを、はちすずめ、蜂雀、と表記していますが、

 賢治没年以前の動物学、鳥類学の書籍には「ハチスズメ」という言葉は

 一つも見当たりません、とありました。

 ひょっとすると賢治も、花に戯れる蜂の姿を見てハチスズメ」の言葉を

 思ったのかも、と勝手に想像して、自然界の不思議を楽しんだのでした。