バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

「ことばをはぐくむ」

2006年07月05日 | 日々の出来事
しつこいようだけど、昨日の話の続き。
よくよく考えてみると、バンビはおとなしい子で、それは単にPWS(筋力が弱い等)っていうだけじゃなくてどうも元々性格的にそういうカンジ。
PWSの交流会なんかに連れていっても、バンビはひとり輪の外でジーっと見てるか、大人の中でモジモジしてるか(子どもにはあまり関心ナシ)、勝手に歩き回ってる?かが多いように思う。同じ年頃のPWSのお子さんでも、もっと主張の強いコはいるんだけど...。

療育の時も、手遊びをまねてみたりすることはあまりなく(たまーにスイッチが入って突然やり出したりすることもあるけど、またすぐスイッチオフになる)ぼーっと見ていることが多い。まぁ見るだけでも彼なりに楽しいのかもしれないけど。
運動や音楽も言われればやるけど、自分からやりたいと言ってきかないみたいな激しい自己主張をすることはない。
たまーにあっても、例えばダメと言われたらすぐにスネてベソをかく程度。

でも、バンビの中にことばの芽を育てるためには、そういう人のマネをするとか、自分を主張するとか、子どもの発達の中で普通に見られるステップをちゃんと積み上げていく必要があるらしい。
母親である私と関係を築けることも、それが他人との関係構築につながっていくから大事なんだとか。
幼児グループではそういうところにポイントを置いていて、日々の活動の中に繰り返しそういうシーンが盛り込まれている。

それと、またまたよく考えてみると、私はバンビに対して無意識に「○○じゃないよ、□□だよ。」とか、「それ違うよ。」とか「ダメじゃない。」とかとか... ”言っちゃいけないこと”を口にしていることにも気づいた。全部バンビを否定しちゃってる...。
無意識にっていうか、わかっててもつい口をついて出ちゃったり、言わないと気がすまなかったり?っていうのもあるんだけど。
バンビが何かやらかす度に私が「あーあ」とつい言ってしまうものだから、バンビも自分が何か失敗してしまった時(イタズラではなく悪気のない失敗でも)「あーあ」と言うようになってしまった。ヤバイ...。

まぁそんなこんなで、しゃべってほしいと焦るよりバンビのことばをはぐくむ努力の方が今の私にとっては必要なことなんだろうと思い直す。

担当のN先生も今日「これ読んでみて」と本を貸してくれた。
STの先生として有名な中川信子先生がもう20年以上前に書かれた名著で、私は今まで部分的にしか読んだことがなかったんだけど早速読んで勉強してみようと思う。

でも、やっぱり1日も早くバンビに「ママ」って言ってほしいんだけどね

ことばをはぐくむ―発達に遅れのある子どもたちのために

ぶどう社

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