バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

障害理解絵本「本当にあった話だよ」

2010年09月30日 | お気に入り&おすすめ
前の記事にも絡むけど、”子ども達の理解”のこと。

8月末に幼児グループ主催の講演会がありオットが出席した。
タイトルは「なぜ親が地域で元気にネットワークを作るといいのか」で、講師は白梅学園大学子ども学部発達臨床学科の掘江まゆみ教授。

で、その時紹介されたのが 障害理解絵本「本当にあった話だよ」

詳しいことはわかならいんだけど
どうも白梅学園大学の平成19年度文部科学省現代GP選定プロジェクト「アートでつくる障害理解社会の創成」の一環として制作されたものみたい。
プロジェクトについて詳しくは 白梅学園大学のホームページを見てみてください。
→ 白梅学園大学ホームページ (右側の現代GPのところをクリック)

で、この「本当にあった話だよ」は小学生(地元限定なのかな?)に配布されてるらしいんだけど、デジタルブックとしても公開されているので、皆さん是非!読んでみてください。
障害理解絵本「本当にあった話だよ」デジタルブック

どれもいいんだけど、特に第5話の「勝利の女神の話」には大泣きでした。

講演会の時、先生は「小学生は障害者のことを感覚的に知る。その子にも暮しがあり、その思いの中に親がいることを...。」と話されていたそうです。
(幼児グループの会報から勝手にパクって宣伝してます。ごめんなさい。)

”障害のことを理解してもらい、共に安心して暮らせる地域づくり”
そのためにできることを、自分が今できることからやってみよう。

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お勧めの本 「洋平へ」

2010年09月30日 | 障害児の親
新聞の書評で、長男:重度の心身障害児、次男:高機能自閉症、三男:自閉症(知的障害を伴う) という3人の子を持つご夫婦が書かれた本とあるのを読んで、”1人でも大変なのに3人共ってどれだけ壮絶な生活なんだろう?”という 正直下世話な関心を持ち、図書館で取り寄せて読みました。

そこに書かれているのは もちろん”壮絶”ではあるんだろうけど、でも 普通の家族の日常だった。
何気ないことに喜びを覚えたり、子どもの成長をまぶしく感じたりする ごくありふれた家族の営み。

ただ、さすが3タイプの子どもそれぞれ 特別支援学校と普通級と特別支援学級での生活を経験し、長男の洋平くんを成人まで育てあげたベテランママさんだけに、その文章には深い含蓄がある。

著作権無視して勝手に紹介。

p61「幸せなはずはない」から
~ 私は障害児の親になれてよかった。
  正確には、障害を持っていてもこの子たちがわが子でよかった。この子たちの親になれて楽しい。そのうえ、障害というものを通して、人が見ていない景色も見ている。この子たちとの日々が、私を私にしてくれた。
  ただ、この子たちは、障害を持たずに産まれてきたかったろう。
  「障害者」の「障害」は、まさにこの子たちの生きていく道にある物だ。普通の人間に合わせたこの世の中では、どんなに生きにくいことだろう。
   (中略)
  この子たちを障害なく産んでやりたかった。
  でも、しょうがないじゃん。悩んで解決つかないことは悩まない。この子たちが自分に障害があっても「ま、いっか」って思えるようにしてやろう。障害があったからこそってものを一つでもたくさん見つけよう。そして、今日もうんとばかみたいに大口あけて笑おう。
  明日もきっと幸せです。 ~


読んでいて ”そうだよね、そうなんだよねー。”とか”あぁ、わかるわかる。”って思えるところがたくさんあった。
そして、気付かされること、勉強になるところもたくさんあった。

例えば p70「人の中で」
~ いま、私たちを助けてくださっているかたや、地域のかたはたいてい私たちと同年代かそれ以上だ。年の順ではないけれど、私たちの体が弱ってくるとき、きっと同じように弱ってこられる。この子たちの将来、助けてくれる存在があるとしたら、それはこの子と同年代の子どもたちなんだ。~

私も”バンビを地域の中で育てたい。将来(親亡き後)も地域の人に理解してもらって支えられて地域で生きていけるように。”と思っているけど、それには今の子ども達にバンビのこと理解してもらわなくちゃいけないんだった...。

とにかく、すごく素敵な本です。元気になれます。前向きな気持ちで私も頑張ろうって思えます。

「洋平へ  君の生きた20年と、家族の物語 
 佐々木博之・佐々木志穂美 著 (主婦の友社)

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蟻と小石

2010年09月30日 | 問題行動
学校にお迎えに行ったら担任の先生が「今日、体育は鉄棒で足掛け回りをやってたんですけど、バンビくん(できなくて)ちょっと泣いちゃいました。」
まぁ、その手のことは苦手だもんねー。(私も子どもの頃、鉄棒は大の苦手だったなぁ。)

「それと...」と先生がジャージのポケットから出したのはティッシュを丸めたもの。
中に直径5mmくらいの小石が入っていたんだけど
「これをまた鼻の中に入れて。6年生の子が気付いてくれたんですけど...。
 あと、蟻も入れてたらしいんです。」

えーっ? 蟻って、生きてるヤツ? そんなのアリ?
と、冗談を言ってる場合ではなかった。

自分でも 「バンビねー、蟻も入れたの。蟻。」 涼しい顔で言うなーっ!

先生:「もう絶対やらないって約束したんですけど...。」
バンビの”絶対”ほど当てにならないものはない。

前もティッシュの丸めたのを入れて、保健室で取ってもらう騒ぎになったことは書いたけど、なーんでそういうことをするんだか...。
気持ち悪くないんだろうか? そういうことをやりたくなる衝動が理解できない。

ただ、たぶん そういうことをすると一時的に自分に注目されたり
現状から逃避できたりするから、それ目的なのかなぁ? と思ったりもする。

「身体の中に蟻を入れたら、おなかで増えてお尻から出てくるよ。」と言ったら
「イヤだー。蟻に来ないでって言っといて~。」と半ベソになったので、少なくとももう蟻はやらないと思うけど...。
やれやれ&とほほ なことが、忘れた頃にやってくるなぁ。

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