バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

学校見学(特別支援学級)

2014年06月16日 | 就学に向けて
先週2つの中学校、今度は特別支援学級を見学に行ってきた。
どちらも うちからだとバンビの足で徒歩20分以上かかりそうなんだけど、近くにないので仕方ない...。


で、まずはA校。こちらは新設されて3年目。私は初めての見学。
生徒数が25人に、先生が7人。(たぶんその中には補助の先生もいるみたいだったけど。)
能力別に5クラスに分かれて 国語の授業をやっていたけど、そのレベルの高さにまずはびっくり。

”この段落の要旨は...”みたいな内容を普通にやっていたんだもん。
いちばん下のクラスでも、板書されている説明は当たり前のように漢字で
読解の問題をやっていたけど たぶんバンビにはチンプンカンプンに違いないレベル...。

数学もいちばん上のクラスは まず100マスの掛け算をやって、それも速い子は3分台で終了。
円の面積の計算の応用みたいなのなんて まるで普通級?
まぁ、下のクラスは 2桁-1桁の引き算から始まって、3桁×1桁の文章題を電卓使って計算したりしてたけど。

そういう意味では 支援級自体も生徒の能力の幅がすごく広いんだね...。

この学級は開設当時、普通級から入ってきたお子さんが多く
そのためレベルが高いと噂には聞いていたけど、”あちゃ~、これはもう絶対無理”ってカンジ。

席を立ったり、騒いだりする子は一人もいなくて(バンビもそういうことはしないけど)
普通に授業が進んでいる。
小学校とはやっぱり違う。みんなぴしっとしてるし、すごく落ち着いている。
知ってる子も何人かいるんだけど、みんな急に大人びて見えた。

教室自体は 新設のためか正面玄関入ってすぐのところだし、明るくてキレイなのでいいんだけど
バンビにネックなのは そこが給食室の真ん前だってこと。
しかもガラス張りで、食材やら調理の様子が丸見え。匂いもしてきそう。
こりゃバンビには刺激が強すぎるだろうなぁ...。


まぁ、ここはないわ と思ったけど、いろんな学校を見て比較できるのは悪くないから見学しておいて良かった。


続いて、B校。
ルート的にはAよりシンプルだけど、国道を渡らないといけないのがネックかなぁ。

こちらは生徒が12名で、先生が3人に+補助らしき先生が1人。
去年も一度この時期に見学したのだけど、今年もやっぱり体育(連合運動会の練習)だった。

みんなちゃんと先生の指示に従って一生懸命やっている。
うちのクラスの卒業生(やりたくないと、どこにでも大きな身体を投げ出してさぼる子だった)も頑張っていて
見学に行ったママ達と”大人になったね~”って言ったくらい。

主任と思われる先生がとてもいいカンジで
子供は全員”さん付”で呼び(Aの方は名前で呼んだりしていた)穏やかだけど節度ある対応。
大なわとびが苦手な子、できなくて泣いてしまった子にも その子に合ったやり方で取り組まさせていた。

数学の授業もちょっとだけ見たんだけど
やはり能力別に3クラスに分かれ、いちばん上のクラスは垂直線の長さを求める みたいな問題だけど
下のクラスは 主任の先生が担当で、九九をやっていたり...。その子に合った内容で進めていた。

うーん、ここならまだ何とかバンビもやっていけるか?
学習的には難しいところもあるだろうけど
この先生の指導なら って思っちゃうんだよねー。
でも、前からいらした先生なので、バンビが入学する頃まだいるという保証もないし
他の先生は正直ほとんど印象に残らない(あまり良い感じがしない)ので...
そこも考えどころ。 



しかし、支援学校と合わせて3校見て思うんだけど
同じ特別支援教育って言っても、重度の子から知的に遅れのない(むしろ学力的に優秀な)軽度の子まで
子供の能力の幅ってすごくあって
それを 特別支援学校と支援学級の2つのどちらかに収めるのって無理があるよね。
だから、何を基準に選んだらいいのか すごく悩む。

うちの担任のT先生は”支援学級のレベルに達してなければ、支援学校に行く方が本人のため”的なことを常々言うので
レベルに達してない子の母である私は その度凹まされるんだけど
でも レベルだけの問題なのか? と思うんだよなぁ。

バンビみたいな子は 自分がいちばん下のレベルでも
そこでのんびり(本人なりには頑張って)やっていければ それでいいんじゃないかと思うから。
むしろ身近に良いお手本がいて その子に近づこうと思う方が伸びる気がするんだよね。

支援学校で手厚い支援があっても、そういう子どもの中のお手本がいない環境はバンビにはどうなんだろう?

それに、私は親として バンビに年齢相応の子供同士の関わりとか
学生生活ならではの楽しさみたいなものを味あわせてあげたいと思うから。
支援学校には支援学校の良さがあるのはわかるけど
私が”バンビの親として”学校に求めているものは そこにはない気がする。

まだ1年以上あるから、これからもよく見て・聞いて、バンビのために何が最善かを考えていこうと思うけど。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com

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