バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

学校に求めるもの

2014年06月17日 | 就学に向けて
前の記事の続きになるけど
“学校に何を求めるか”は、もちろんそれぞれの家庭によって異なるだろう。

小学校就学の時、ある知人は“地域で(地域の子ども達と一緒に)育つこと”を重要視して、普通級に入学させた。
うちの場合は以前もここに書いてるけど、“本人の居心地”を最優先させて支援学級を選んだ。

では中学校就学に際しては...

その知人はやっぱり“地域で育つこと”を重要視して、特別支援学校を選んだそうだ。
「支援学級の交流なんて形ばかりで無いに等しい」と言っていたっけね。
支援学校の復籍制度だってお手紙交換レベルじゃ形ばかりなんじゃないの? と私には思えるけど
まぁ考え方は人それぞれだから他人の考えや選択に 私はとやかくは言わない。

確かに、中学校の支援学級と通常級との交流は、運動会や文化祭等のイベントや修学旅行だけらしい。
通常の学校生活に関しては、同じ敷地にあってもまったく別物となっているようだ。
そりゃ、交流はないよりあった方がいいだろうとは思うし、それだけと言われれば確かに寂しい気もする。
でも、もうこの年齢にもなると発達の違いは大きいし、学校でやってること(勉強とか)も内容違うし。
興味や関心だって、きっと着いていけないだろう。一緒に と言っても無理があると思うんだよね。

だから、そもそもうちの場合は 学校に“健常児との交流”は求めていない。
中学からは学校以外のところで、特に子どもに限定せず広く地域と関わることを考えていくべきなんじゃないか という気がしている。
逆に言えばだからこそ、小学校までに地域の子ども達(健常児)と、そしてその親達と どれだけ交流持って、理解してもらえるか が大きいような気もするんだけどね。


バンビも地域の一員としてここに生きている。
ここにこんな子がいて、みんなと変わりなく 笑ったりしゃべったりしている。
みんなと同じように 家族がいて、家族が彼を愛し大切に想っている。
そういうことを理解してもらいながら、地域の人と関わって暮らしていくことが大切になってくるのかなー。


話を元に戻すと

私が中学校に求めるのは やっぱり“本人の居心地”がいちばんなのは変わらないけど
あとは“年齢相応の生活”かな。

普通、中学生にもなれば 親と離れて行動する機会も増えるだろう。行動範囲もぐんと広がるだろう。
バンビに対してもそういう年相応の生活をさせてやりたい。
(もちろんある程度の制限はしなくちゃならないだろうし、見守りも必要だろうけど。)
保護者のいないところでいろんなことを体験し、自分で考え判断し、失敗を重ねながら学んでいく。
そういう体験も人生に必要だと思うんだよね。
それができる(許される)のは まだ子どもである未成年のこの時期だけだと思うし。

友達と学校に行って、ゲームやアイドルや趣味の話をして笑ったり、時にはケンカもしたり。
何かに向けて力を合わせて頑張ったり。時には孤独を味わったり。
そういう年相応の楽しい学生生活を できるならバンビにも与えてやりたい。
だからそれができそうな環境にバンビを入れたいと思う。
それが「社会」だから。


うーん、たぶんこれは学校を卒業した後もそうなのかもしれないけど
私は バンビにできるだけ「障害者(だけ)の世界」じゃなく 
そういういろんな人が生きてる社会に生きてもらいたい と思ってるんだな。

将来、特別支援学校に就学しようと、作業所に就労しようと、「障害者の世界」だけに生きることのないように。
それが私なりの一本通った筋なんだ と、今これを書いていてそう思うに至った。
具体的にどうとは言えない、まだ漠然とした感覚だけどね。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com

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