知らなかった 英単語今日の発見

映画、ドラマ、小説、ニュース。
毎日たくさん出会う知らないことば。
忘れないようにブログに残していきます。

蒼ざめた馬

2022年03月14日 | アガサ・クリスティ
The Pale Horse: Trailer | BBC Trailers

アガサ・クリスティーの「蒼ざめた馬」をルーファス・シーゥエル主演でドラマ化ということですが、「検察側の証人」と同じ脚本家なので、またあの重く、暗い感じなんだろうなあ。

予想通り暗い。そしてオカルト色が強い。

そして予想通り、

「原作と違う!!」

これはもう原作を忘れて、全然別のミステリーと思って見ることにしようと思ったけど、登場人物の名前は原作通りなので、誰か登場するたびについ
「ちがーう!」と画面に向かって叫んでしまう。

クリスティに思い入れがあるとちょっと辛いなあ。

結局リタイアしましたが、これは好みの問題だと思うので、この脚本家の世界が好きな人には楽しめるかもしれません。


 
原作はオカルト風ですが、オカルトではなくミステリーです。




『アダム&アダム』予告編 - Netflix  

こちらは打って変わって、アメリカ!!という感じのタイムトラベルもの。

2050年の未来からやってきたアダムが、12歳の自分と対面するという、私好みのタイムトラベルもの。
タイムトラベルのパラドックスはいつも頭を悩ませるけど、同じ人間が同じ瞬間に存在するというのは絶対まずいんじゃないって気がする。

二人のアダムは年は違うけど、同じ人間だから仕草はそっくり。


 
ブルース・ウィリス主演のこの映画も、子供の時の自分と対面するという話でしたね。ここでも二人がそっくりの仕草をするシーンがありました。


体が小さいので学校でイジメにあっているアダムは、大人になった自分の体を見て、そのムキムキぶりに感激します。

You're... kind a ripped  立派な筋肉だと思って。

Does everyone skip leg day in the future? 

いつ筋トレしなくてもムキムキになれるの?

ripped  ムキムキ。
leg day   トレーニング

どちらも今どきのことばって感じですよね。
あっ、でも2050年から来たアダムにはもうこれは「古い表現」だったかも。
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クリスティとアフタヌーンティー

2022年02月28日 | アガサ・クリスティ
 
ミステリー作家のオリヴァー夫人は時々顔を見せますが、ポワロやミス・マープルのようなお馴染みの探偵は登場しません。
ずいぶん昔に読んだとは言え、よくここまで忘れたなというくらい内容を覚えていませんでした。おかげで楽しめたけど。


イギリスのアフタヌーンティーの様子が目に浮かぶ描写。

There was hot buttered anchovy toast, and a plum cake of the luscious old-fashioned kind that took me back to teatime at my grandmother's home when I was a little boy.

luscious は「おいしい、甘美な、飾り立てた、豪華な」なんていう意味がありますが、豪華で甘く、濃厚なプラムケーキという感じなんだろうか。

"hot buttered anchovy toast"かあ。

アフタヌーンティーに招待されて、これが出たらどうしよう。でも意外においしかったりするのかも。
と、ちょっと妄想してみる。



 
クリスティの英語は馴染んでいるとは言え、そうすいすいとは進まない。
それに比べるとやっぱり現代の英語は読みやすい。

1作目ではホームレスだったJimmy 、今回は保護観察官の世話でホステルで暮らすようになりました。


小説にはよくスナック菓子が出てきます。
きっとその国ではたいていの人はすぐわかるお馴染みの商品なんだろうなあ。
日本なら例えば、「こんな猛暑にはやっぱりガリガリ君だよね」みたいな。

今回出てきたイギリスのスナック菓子はこれ。


Jammie Dodgers

日本にも似たようなジャムクラッカーありますね。


こういう商品名は今は画像検索すればすぐにどんなものかわかるけど、「ガリガリ君」のように、そのイメージがすぐ浮かんできたら読書はもっと楽しいかも。

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何度メモしても忘れる

2022年02月20日 | アガサ・クリスティ
 
今回はナレーションを聴きながら読んでいます。
私は「耳読書」が苦手で、音だけだとすぐ眠くなります。
テキストを見ながらナレーションを聴く利点は、間違って発音していた単語に気づくこと。

And then I knew things were awry.

"awry" は「斜めに、間違って」という意味。
"go awry" で「失敗する、うまくいかない」

この"awry" という単語、今まで「おうりー」と発音してました。
正しい発音は「あらい」でした。
間違って覚えていた単語はたくさんあるけど、これはその中でも相当違っていた例。
いつものように「もんがら辞書」に入力。
awry はすでに3回入力済み。
単語だけでなく文章全体を入力しておくと、あとで参考になるので、同じ単語でも入力しておきます。

"The Heart is a Lonely Hunter" からメモした文。

His brown hair fell down over his forehead and his mustache was awry.

この"awry" は「斜めに、曲がって、ゆがんで」の方の意味ですね。

ショックだったのはこうメモしてあったこと。

「曲がって ərái」

この時も発音の違いに気が付いて、発音記号を書いておいたのか。
完璧に忘れていた。



 
これも続けて読むことにしました。


また2冊併読になってしまったなと思っていたら、図書館にリクエストしていた本も届いてしまいました。

 
クリスティ♡

図書館の本はこんな表紙。



うーん、視界にあると気になる。
それに今の2冊が終わってからだと、図書館の返却日に間に合わないかもしれないし。

クリスティも読んじゃおう。


ああ、でも字が小さい  ← 本当にこのくらいの感じ
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アクロイド殺し

2022年01月11日 | アガサ・クリスティ
 
クリスティの長編作品は出版年度順に、

The Mysterious Affair at Styles(1920) 「スタイルズ荘の怪事件」
The Secret Adversary (1922) 「秘密機関」
Murder on the Links  (1923) 「ゴルフ場殺人事件」
The Man in the Brown Suit (1924) 「茶色の服の男」
The Secret of Chimneys(1925) 「チムニーズ館の秘密」

までの5冊がKindleで無料だと思っていましたが、「アクロイド殺し」も無料になっていたのか。

Kindleでは持ってなかったので、ダウンロードしとこ。




 
モンゴメリの"The Story Girl" も無料だったので、これもダウンロード。
ドラマ化された「アヴォンリーへの道」はこの"The Story Girl"と続編の"The Golden Road"が原作になっているそうです。




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辞書無し、メモ無し、に挑戦

2021年12月19日 | アガサ・クリスティ
昨日は初雪が降りました。
氷柱を見たのも今年初めてでした。

昼頃には晴れてきて、解け始めた氷柱がきらきら光って綺麗でした。




相変わらず、イマイチな写真ですが、せっかく撮ったから載せておこう。




 
次はKindleの積読からミステリーのつもりだったんですが、そろそろクリスティが恋しくなってきたので、「冒険もの」のこれにします。



「トミーとタッペンス」シリーズの主演の二人、フランセスカ・アニスとジェームズ・ワーウィック がフランキーとボビーを演じたこのTVムービーまた見たいなあ。

ジュリア・マッケンジー版ミス・マープルシリーズでマープル物としてドラマ化されているようなので、これも見たい。
(ボビー役がハリー・ポッターシリーズでオリバー・ウッド役だったショーン・ビガースタッフ でした)



 
私の読書スタイル、「辞書引きまくり」、「やたらメモをする」、「読みかけるといまいち面白くないと思っても、最後まで読んでしまう」というのは多読では「やってはいけない」ことばかり。

辞書はもちろん引かず、あれっ、と思っても決して帰り読みしないでがんがんがん!と読んでみたら、「速読」の訓練になるんじゃないだろうか。
軽いロマンスものは一見読みやすそうだけど、主人公にけっこうイラっとすることも多いので、王道のロマンス小説で試してみることにします。
サンプル読んだら、これは本当に速読によさそう。
辞書なし、メモ無しで読みます!






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100年前のアフリカへ

2021年08月19日 | アガサ・クリスティ
 
この本の中に隣国ジンバブエのブラワヨ(Bulawayo)の名前が何度か出てきて、あれ、Bulawayo って何だか妙に馴染みのある名前のような気がする、どうしてだろうと思ったら、これでした。
 
クリスティの冒険もの「茶色の服を着た男」。

冒険の舞台になっているのは南アフリカですが、Bulawayo も少しだけ登場します。

"The Man in the Brown Suit" は1922年の作品。

また読みたくなりました。

現代のボツワナからほぼ100年前のアフリカにタイプスリップしてみます。

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クリスティと英検1級語彙

2021年06月29日 | アガサ・クリスティ
 
「杉の棺」に続いて、これも犯人はわかった!
やっぱりどこか記憶に残っていたのか。
それともまたまた私の冴えわたる推理力か?
なんてはずはない。
クリスティを長年読んできた人には、この作品は犯人を当てるのはあまり難しくないような気がします。
ただ、なぜ?となると、これは当てられない。

エンディングに向かって、一気にたたみかける勢いがちょっと足りないかという気がしましたが、やっぱりクリスティのこの雰囲気は他では味わえない。



5月の英検1級の語彙問題を少し前に解いてみたんですが、クリスティを読んでいたらいかにも英検好みの単語だなあというのがたくさん出てきました。

英検1級語彙は会話には必要ないけど、クリスティを読むには役に立ちます。
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聖書とシェークスピア

2021年06月24日 | アガサ・クリスティ
 
ポワロものですが、ポワロの登場場面はかなり少なく、後半は「法廷」に舞台が移ります。
デヴィット・スーシェのポワロシリーズで、これは見たことがないので、どんな風に映像化されているのか見てみたくなりました。

これもだいぶ前に日本語で読んでいたはずなんだけど、覚えていない、、、

でも犯人は当たっていたということは、やっぱり覚えていたのか。
いやいや、これは私の推理力でしょう。😅 

タイトルはシェークスピアの「十二夜」からつけられているそうです。
聖書とシェークスピアの知識があったら、いいだろうなあといつも思います(思うだけ)。

"to return to our muttons"
本題に戻って、という意味のイディオムが出てきました。
100%、古いだろうという気がする。

もう何度もメモしているけど、出てくるとついついまた書き留めてしまう"unctuous" 「やけに愛想のいい」というい単語。

会話では絶対使わないだろうなあ。
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星一つでもクリスティが好き

2021年03月26日 | アガサ・クリスティ
 
一応バトル警視という探偵役は登場するんですが、本格物ではなく、「茶色の服を着た男」やトミーとタペンスシリーズと同じく「冒険もの」に入る作品かなと思います。
登場人物が多いのと、状況がなんだか込み入っているせいで、時々頭がぼーっとしてたかも。
でも雰囲気はまさにクリスティの冒険ものって感じです。

The proof of the pudding is in the eating.

という表現が出てきました。
これは「プリンがおいしいかどうかは食べてみないとわからない」
つまり、「やってみないとわからない、論より証拠」という意味。

これまで何度かメモしてますが、いつも前半の"The proof of the pudding"だけで使われていて、完全な形で見たのは初めてです。

"Speak of the devil, and he will appear"
噂をすると本人が現れるという表現も、前半しか聞かないなあ。
会話では圧倒的に省略されちゃうんでしょうね。



 

クリスティの長編、短編集99作品を解説した虎の巻。
星の数で各作品の評価もついています。
もちろん好みの問題ということもあるでしょうが、やはりミステリー作家の評価らしく、プロットや完成度の高さが基準。
それに比べると私の評価はかなり「雰囲気」重視。
謎解きとしてはかなり穴だらけでも、いいの、クリスティだからという大雑把さ。

★~★★★★★ で示してある評価はこんな感じです。

★★★ 以上なら読む価値あり。それ以上だと→傑作→即本屋へ!! 
★   だと、アガサを愛する貴方向け。→ 私か。
    だから★でも好きな作品けっこうありました^^

ちなみに、"The Secret of Chimneys"は "★★★" 。 




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どんな時でも朝食はしっかり

2021年02月19日 | アガサ・クリスティ
 
「オリエント急行殺人事件」やこの「ABC殺人事件」はクリスティのミステリーの中でも最初に読んだという人が多いんじゃないでしょうか。
私もそうでした。だからもう何十年も前です。
でも"The ABC Murders"は英語ではまだ読んでいませんでした。
すっかり記憶も怪しくなっていいるのでちょうどいい。


We were soon doing justice to excellent eggs and bacon and coffee.

"do justice to" は「~を堪能する、~を満喫する」という意味。

クリスティの小説ならこんな場面はよくありそうですが、これポワロや警察の担当者が朝早く被害者の家を訪ねて行った場面です。
その家の主人が亡くなったというのに、のんびり朝ごはんをご馳走になっちゃうというのが、いかにも古典ミステリーって感じでいいなあ。


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