こんにちは、ネーさです。
都心の桜は散り始めちゃってるそうですが……

多摩地域の桜は、もうちょっと保つ、かしら?
同じ多摩でも、奥多摩方面は、まだまだ2~3分咲きらしいですよ♪
「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「ぐるるー!」(←訳:虎ですー!)
あの日からちょうど一ヶ月……
今日も大きな地震があって、なのにこんなに桜が美しいのは、
不思議なような、ごく自然なことであるかのような。
想いつつ、偲びつつ、
本日ご紹介いたしますのは、こちらの一冊です。

―― 花にもの思う春 ――
著者は白洲正子さん、画像の平凡社ライブラリー版は1997年7月に発行されました。
『白洲正子の新古今集』と副題が付されています。
桜が真っ盛りの季節に、桜の御本をピックアップするのは
野暮ってものではないか、と迷いましたが、
「さくらのォ、よさはァ、びくともォ、しませんッ!」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:きれいなものはきれいなんだ!)
ですね。
さくら――《花》の良さ、麗しさは、
ダイヤモンドのごとく!
昔から、日本人のこころをがっちり摑んで離さなかったのでした。
御本の題名『花にもの思う春』とは
式子(しょくし)内親王の
『はかなくて過ぎにしかたをかぞふれば花にもの思う春ぞ経にける』
という御歌に依ったものです。
白洲さんはこういった古歌を、
いかにも王朝らしいのびのびとした調べである
と評しています。
「ううむゥ、すこしィ、むずかしィかもッ?」
「ぐるがるるる~ぐる…」(←訳:ボク古典は苦手で~…)
ええ、そうですね。
万葉集、古今集、新古今……なんて耳にすると、
うわわわっと身構えちゃいがちですが、
しかし、
そんな気後れなんかフッ飛ばしてしまうのが
白洲さんの語りです。
飄々と、軽々と、歌仙さんたちの御作を、
歌人さんたちの生涯や運命の上を、
鳥が舞うように見遥かし、
共感し、或いは同化し、
嘆きをもともにしながら、
“うたの世界”を逍遥します。
読みすすんでゆけば、
白洲さんの筆の力に驚かされることでしょう。
よくファンタジーは逃避文学であると言われますけれど、
『読者をより遠くまで連れて行く力』
という点では、白洲さん、まさにナンバーワンです!
鎌倉時代も平安の御世も、
歌とサクラの風に乗って、ひょいっ、と!
「じゃんぷゥ、でスねッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:パワフルだ!)
この御本の終章は、
白洲さんが愛したひとりの歌人さん――
西行法師さまについて語られたものとなっています。
たくさんの名歌が引用されておりますが、
ここは、あの、法師さま辞世の一首として知られる御歌よりも、
どこか明るい陽光を感じさせる
この御歌をもって《花》に想いを馳せてみましょうか……
吉野山去年(こぞ)のしをりの道かへてまだ見ぬかたの花を尋ねん
都心の桜は散り始めちゃってるそうですが……

多摩地域の桜は、もうちょっと保つ、かしら?
同じ多摩でも、奥多摩方面は、まだまだ2~3分咲きらしいですよ♪
「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「ぐるるー!」(←訳:虎ですー!)
あの日からちょうど一ヶ月……
今日も大きな地震があって、なのにこんなに桜が美しいのは、
不思議なような、ごく自然なことであるかのような。
想いつつ、偲びつつ、
本日ご紹介いたしますのは、こちらの一冊です。

―― 花にもの思う春 ――
著者は白洲正子さん、画像の平凡社ライブラリー版は1997年7月に発行されました。
『白洲正子の新古今集』と副題が付されています。
桜が真っ盛りの季節に、桜の御本をピックアップするのは
野暮ってものではないか、と迷いましたが、
「さくらのォ、よさはァ、びくともォ、しませんッ!」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:きれいなものはきれいなんだ!)
ですね。
さくら――《花》の良さ、麗しさは、
ダイヤモンドのごとく!
昔から、日本人のこころをがっちり摑んで離さなかったのでした。
御本の題名『花にもの思う春』とは
式子(しょくし)内親王の
『はかなくて過ぎにしかたをかぞふれば花にもの思う春ぞ経にける』
という御歌に依ったものです。
白洲さんはこういった古歌を、
いかにも王朝らしいのびのびとした調べである
と評しています。
「ううむゥ、すこしィ、むずかしィかもッ?」
「ぐるがるるる~ぐる…」(←訳:ボク古典は苦手で~…)
ええ、そうですね。
万葉集、古今集、新古今……なんて耳にすると、
うわわわっと身構えちゃいがちですが、
しかし、
そんな気後れなんかフッ飛ばしてしまうのが
白洲さんの語りです。
飄々と、軽々と、歌仙さんたちの御作を、
歌人さんたちの生涯や運命の上を、
鳥が舞うように見遥かし、
共感し、或いは同化し、
嘆きをもともにしながら、
“うたの世界”を逍遥します。
読みすすんでゆけば、
白洲さんの筆の力に驚かされることでしょう。
よくファンタジーは逃避文学であると言われますけれど、
『読者をより遠くまで連れて行く力』
という点では、白洲さん、まさにナンバーワンです!
鎌倉時代も平安の御世も、
歌とサクラの風に乗って、ひょいっ、と!
「じゃんぷゥ、でスねッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:パワフルだ!)
この御本の終章は、
白洲さんが愛したひとりの歌人さん――
西行法師さまについて語られたものとなっています。
たくさんの名歌が引用されておりますが、
ここは、あの、法師さま辞世の一首として知られる御歌よりも、
どこか明るい陽光を感じさせる
この御歌をもって《花》に想いを馳せてみましょうか……
吉野山去年(こぞ)のしをりの道かへてまだ見ぬかたの花を尋ねん