テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

じわじわ~っと来るのは……古典!

2011-04-03 22:42:46 | ブックス
「むぱぽゥ?」

  

「ぐるるっ?」(←訳:うむむっ?)

  

 えへん、こんにちは、ネーさです。
 ただいまNEWケータイくんのカメラ機能にて撮影中……
 どうかしら、これでいいのかしら~??

  

「ふァいッ!ぽーずゥ!」
「ぐるる!」(←訳:チーズ!)

 まだまだ勉強しなくちゃダメね、と自戒しつつ、
 さあ、本日ご紹介いたしますのは、こちらの一冊です~!

  


 
              ―― 名将言行録 (めいしょうげんこうろく) ――


 
 原著は岡谷繁実(おかのや・しげざね)さん、
 現代語訳は北小路健さん・中沢恵子さん、
 原著が発行されたのは明治4年(1871年)!

「むゥ! むかしィのォ、ごほんッ?」
「ぐるがるがるるる!」(←訳:歴史の重みがズシリ!)

 安政元年(1854)に始められ、
 明治2年(1869)にようやく脱稿したと伝えられるこの
 『名将言行録』は
 題名のごとく、
 戦国時代を生き抜いた名将・名君たちの
 名言や名エピソードを収集した作品です。

 原著は全七十巻にも及ぶ大作なのですが、
 こちらの現代語訳版は、上・中・下の各巻から成る全3巻の構成になっています。

 わかりやすく言っちゃいますと、
 この御本、
 大河ドラマの名場面抜粋集、ってところ、でしょうか。

「ふむふむッ!
 めいばめんのォ、ゆうめいなァ、せりふッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:いいとこどり!)

 上巻での読みどころは、
 上杉謙信さん、直江兼続さん、織田信長さんの
 エピソードあれこれ……
 特に、兼続さんに関しての記述は
 ドラマ化されて有名になってしまうよりずっと以前のものですから
 文章や解釈に媚びがありません。
 江戸時代に伝えられていた兼続像はこういうものだったのか、と
 感心させられること、しきりです。

 信長さんについての一章も、
 近年に書かれた歴史書のそれとは
 どこかスタンスが違います。
 娯楽性の高い読み物であり、かつ、
 ツボをしっかり押さえている《語り》の確かさ……。
 『講談』的、とでも言うべきリズム……。

「えんためェ、でスねッ!」
「ぐるるーがるる!」(←訳:ドラマティックだよ!)

 本屋さんの歴史書コーナーで山積みになってるポピュラーな歴史本は
 もう読み切っちゃったわ~!という
 ツワモノ歴女さん&歴史ゲーム好きさんに、
 ぜひのおすすめ、です!
 本屋さんで見つからなかったら、
 図書館でリクエストしてみるのもいいですよ♪

「これがァ、ぶしょうのォ、いきたみちッ!」
「がるぐるがるるるぐる!」(←訳:真のリーダーここにあり!)

 こんな名将さんたちが現代にいたらなぁ~…
 嘆きたくも、
 羨ましくもなる古典的な歴史本、
 活字マニアさんは、心の隅っこにお留めおき下さい~!
コメント
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