テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ミステリアスな、歩く“智慧”者。

2014-03-10 21:49:54 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 むむゥ~! さくらぜんせんッ、ていたいィちゅゥ!」
「がるる!ぐるるがるるる~!」(←訳:虎です!お花見したいよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 そろそろサクラのお花が恋しくなる季節ですが、
 本日の読書タイムは、
 季節も時代も超えちゃってる謎の男の物語を、どうぞ~!

  



           ―― サイモン・アークの事件簿 Ⅴ ――



 著者はエドワード・D・ホックさん、画像の日本語版は2014年1月に発行されました。
 『THE FIFTH CASEBOOK OF SINON ARK』と英語題名が付されています。
 以前にも御紹介しました《サイモン・アーク》シリーズ作品の、

「さいしんかんッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:五冊目ですね!)

 著者・ホックさんが1971年から刊行している短編シリーズ作品を
 訳者の木村二郎さんが厳選して文庫化、
 日本のミステリマニアさんたちを唸らせた
 《サイモン・アークの事件簿》も
 五冊目となりました♪

 2012年刊の『サイモン・アークの事件簿Ⅳ』は
 同年のミステリランキングでも
 高く評価されたことを
 ミステリ好きさんは御記憶のことでしょう。

 この『Ⅴ』でも、
 謎の男・アークさんの炯眼は健在です!

「なぞだらけのォ、あーくおじさんッ!」
「がるるぐるぐる?」(←訳:おじいさんかも?)

 途轍もなく長生きしている……らしい?アークさん。

 生年、生地、履歴も霧の中、という彼ですけれど、
 こと頭脳の働きにかけては明晰そのもの。

 この御本でも
 謎解きの才能を――或いは《悪》を暴く才能を
 いかんなく発揮します。

 一番目に収録されている
 『闇の塔からの叫び』は
 現代のドラマと
 米国の歴史の裏面にも焦点を当てた、
 オカルトな要素も併せ持つ一編。

「さりげなくゥ~…」
「ぐるるぅ!」(←訳:怖いよぅ!)

 四番目に収録されているのは、
 英文学好きさんの血圧を上げてしまいそうな
 『シェイクスピアの直筆原稿』。

 劇聖ウィリアム・シェイクスピアさんの、
 本人による“直筆”稿というものは、現存していません。

 
 書類に署名したもの、つまり自署(サイン)が
 五例ほど在るだけ、なんです。

 もしも、シェイクスピアさん御自身が筆を取っての、
 戯曲や詩篇原稿が見つかったら――

「じんるいィのォ、たからッ!」
「がるるる!」(←訳:大発見だ!)

 英国で見出され、
 密かに米国へ密輸された劇聖の“直筆原稿”とは?
 その真贋は?
 消えた原稿の行方は?

「さがしィださないィとッ!」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:世界の至宝だもん!)

 さあ、ミステリ好きさんも演劇マニアさんも
 頭脳を酷使してくださいな!
 何物にも代えがたい原稿はどこに?

 8編から成るファンタジックなミステリアスストーリー、
 活字マニアの皆々さまに、おすすめです~♪
 
 
 
  
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする