テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

競演な饗宴の一冊。

2014-03-14 21:32:12 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、ずしーんッとォ、どくしょでスよゥ!」
「がるる!ぐるっるがるるー!」(←訳:虎です!サボったからねー!)

 こんにちは、ネーさです。
 えへん、おほん、ええ、そうですね、
 前回前々回とお休みしちゃった分、
 本日の読書タイムは気合いを入れてまいりましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



      
             ―― 小川洋子の陶酔短篇箱 ――



 編著者は小川洋子さん、2014年1月に発行されました。
 『博士の愛した数式』『猫を抱いて象と泳ぐ』『いつも彼らはどこかに』他の作品で
 活字マニアの皆さまにはもうお馴染みの小川洋子さんが
 また素敵な御本を作ってくださいました♪

「しょうせつゥでスかッ?」
「ぐっるるがるる?」(←訳:エッセイですか?)

 この御本には、
 16人の作家さんによる
 短篇小説16作品が収録されています。

 そして、その16の作品ごとに、
 編著者・小川さんの
 “解説エッセイ”が添えられているんです。

 これが実に、
 豊かで四次元的な相乗効果を生み出して、
 短篇1作品プラス1エッセイ作品を読んだ後は
 くらくらっとメマイがするほど!

「みじかいィおはなしィ、なのにィ~」
「がるるる!」(←訳:超濃密感!)

 川上弘美さん著『河童玉』に
 小川さんが添えたのは、
 『仏頂玉』。

 泉鏡花さん著『外科室』には
 『鳴らないポケットベル』。

 井伏鱒二さん著『鯉』には
 『食べてはならないもの』。

 ……この、小川さん著『食べてはならないもの』の、
 それはもう恐ろしかったこと!

「えッせいィのォ、はずがッ!」
「ぐるるがるるるぅ!」(←訳:小説を超えてるぅ!)

 御本のラストに配されているのは
 岸本佐和子さん著『ラプンツェル未遂事件』と、
 小川さんの『塔と刺繍』です。

 私ネーさ的には、
 岸本さん×小川さん、この組み合わせが
 ベスト&最強に思えました♪

 小説とエッセイ、
 両方ともとても短い作品なのですが、
 2作品を併せ読むと
 地平線まで広がってゆくような
 朗々とした爽快感があります~!

「ふしぎなァ、かがくはんのうゥ!」
「がるがるぐるるるる!」(←訳:1+1が10になる!)

 新旧の作家さんと
 小川さんの素晴らしい競演を、
 活字マニアの皆さま、
 焦らず、急がず、読み進んでいってくださいな。
 一日に、
 1短編+1エッセイ、
 くらいがちょうど良いペースでしょうか♪

「ぜいたくなァ、ごちそうゥ!」
「ぐるぐるぅがるるる!」(←訳:ボナペティなのです!)




 
  
コメント
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