「こんにちわァ、テディちゃでッス!
うきゅゥ! ふきとばァされるゥ~ッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!突風です!)
こんにちは、ネーさです。
ああ、この風で発電できればいいのにぃ~!と
思ってしまう強風の一日が暮れ、
さあ、ここからはこころ落ち着けて読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 音楽で楽しむ名画 ――
著者は加藤浩子(かとう・ひろこ)さん、2016年11月に発行されました。
『フェルメールからシャガールまで』と副題が付されています。
前回記事では理系ノンフィクション作品を御紹介しましたけれど、
こちらは文系ノンフィクション作品といったらいいかしら。
「わほッ♪ からふるゥでス!」
「ぐるーるるがっるる!」(←訳:カラー画がいっぱい!)
はい、そうなんですよ。
題名にありますように、
数々の『名画』の図版資料がちゃあんと収録&掲載されています。
印刷もきれいなので、
アート好きさんも安心して
『名画』の背景に流れる『音楽』をご鑑賞くださいな。
「うむゥ? かいがとォ、おんがくゥ~…?」
「がるるるるぅ?」(←訳:仲いいのかなぁ?)
絵画と、音楽。
それってどうなんだ?
仲はいいのか、悪いのか?
芸術分野上でのライバルじゃないのか?
とも勘繰っちゃったりしますが、
意外というか、納得というか、
けっこう仲はいいようです。
例を挙げるなら、
御本の冒頭で取り上げられている
ヨハネス・フェルメールさん。
フェルメールさんは
作品の中に何種もの楽器、
そして演奏者をも描いていますね。
「ふむッ! そういえばァ~」
「ぐるがっる!」(←訳:そうだった!)
他にも、楽器を演奏する場面、
楽譜を持っている人物像、
楽聖さんたち作曲家さん、
はては観客さんまで登場するところを見ると、
『絵画』と『音楽』の相性、
相当に良好なようです♪
そして、
その相性の良さの裏側にひそむ大小のドラマに
著者・加藤さんは視線を向けてゆきます。
ルノアールさんが描いた
リヒャルト・ワーグナーさんの肖像。
ゴッホさんの作品としては珍しい構図の、
『ピアノを弾くマルグリット・ガシュ嬢』。
ベラスケスさんが描いた宮廷絵画の、
道化師さんたちの背後で奏でられる楽の音……
「おんがくがァ、あるとォ~」
「がるるるぐるる!」(←やく:深まるね奥行き!)
そこには聖なる音楽も響けば、
ちょっと俗な音楽も流れています。
ショパンさん、ジョルジュ・サンドさん、リストさん。
マーラーさんと夫人のアルマさん。
恋人たちの出逢いと別れと、
悲嘆と喜びとを一枚のキャンバスに
ギュギュっと畳み込んでしまうのは、
すこしばかり酷であるような。
「ほんにんたちはァ、しんきょうゥふくざつゥ?」
「ぐるがるるぅるるる~」(←訳:公にされちゃうとね~)
ホッ♪とさせられたのは、
巻末近くの、或るおはなし。
パウル・クレーさんは、
売れない時代、《主夫》をしていました。
ピアニストの奥さんが働いている間、
家事を担当して、
お料理作りもしていたのです。
キッチンをアトリエに、
絵を描き、ヴァイオリンを弾き、
生まれたばかりの息子フェリックスくんの世話をする日々。
そのせいでしょうか、
クレーさんの作品には食べものが頻繁に描かれています。
パンやリンゴ、いちじく、おさかな……。
「くんくんッ!」
「がるぐる~!」(←訳:いい香り~!)
眼に、耳に、鼻孔にもこころよい
『絵画』と『音楽』のマリアージュ。
ゆったりと愉しみたい一冊です。
アート好きさんも音楽好きさんも、
ぜひ、手に取ってみてくださいね♪
うきゅゥ! ふきとばァされるゥ~ッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!突風です!)
こんにちは、ネーさです。
ああ、この風で発電できればいいのにぃ~!と
思ってしまう強風の一日が暮れ、
さあ、ここからはこころ落ち着けて読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 音楽で楽しむ名画 ――
著者は加藤浩子(かとう・ひろこ)さん、2016年11月に発行されました。
『フェルメールからシャガールまで』と副題が付されています。
前回記事では理系ノンフィクション作品を御紹介しましたけれど、
こちらは文系ノンフィクション作品といったらいいかしら。
「わほッ♪ からふるゥでス!」
「ぐるーるるがっるる!」(←訳:カラー画がいっぱい!)
はい、そうなんですよ。
題名にありますように、
数々の『名画』の図版資料がちゃあんと収録&掲載されています。
印刷もきれいなので、
アート好きさんも安心して
『名画』の背景に流れる『音楽』をご鑑賞くださいな。
「うむゥ? かいがとォ、おんがくゥ~…?」
「がるるるるぅ?」(←訳:仲いいのかなぁ?)
絵画と、音楽。
それってどうなんだ?
仲はいいのか、悪いのか?
芸術分野上でのライバルじゃないのか?
とも勘繰っちゃったりしますが、
意外というか、納得というか、
けっこう仲はいいようです。
例を挙げるなら、
御本の冒頭で取り上げられている
ヨハネス・フェルメールさん。
フェルメールさんは
作品の中に何種もの楽器、
そして演奏者をも描いていますね。
「ふむッ! そういえばァ~」
「ぐるがっる!」(←訳:そうだった!)
他にも、楽器を演奏する場面、
楽譜を持っている人物像、
楽聖さんたち作曲家さん、
はては観客さんまで登場するところを見ると、
『絵画』と『音楽』の相性、
相当に良好なようです♪
そして、
その相性の良さの裏側にひそむ大小のドラマに
著者・加藤さんは視線を向けてゆきます。
ルノアールさんが描いた
リヒャルト・ワーグナーさんの肖像。
ゴッホさんの作品としては珍しい構図の、
『ピアノを弾くマルグリット・ガシュ嬢』。
ベラスケスさんが描いた宮廷絵画の、
道化師さんたちの背後で奏でられる楽の音……
「おんがくがァ、あるとォ~」
「がるるるぐるる!」(←やく:深まるね奥行き!)
そこには聖なる音楽も響けば、
ちょっと俗な音楽も流れています。
ショパンさん、ジョルジュ・サンドさん、リストさん。
マーラーさんと夫人のアルマさん。
恋人たちの出逢いと別れと、
悲嘆と喜びとを一枚のキャンバスに
ギュギュっと畳み込んでしまうのは、
すこしばかり酷であるような。
「ほんにんたちはァ、しんきょうゥふくざつゥ?」
「ぐるがるるぅるるる~」(←訳:公にされちゃうとね~)
ホッ♪とさせられたのは、
巻末近くの、或るおはなし。
パウル・クレーさんは、
売れない時代、《主夫》をしていました。
ピアニストの奥さんが働いている間、
家事を担当して、
お料理作りもしていたのです。
キッチンをアトリエに、
絵を描き、ヴァイオリンを弾き、
生まれたばかりの息子フェリックスくんの世話をする日々。
そのせいでしょうか、
クレーさんの作品には食べものが頻繁に描かれています。
パンやリンゴ、いちじく、おさかな……。
「くんくんッ!」
「がるぐる~!」(←訳:いい香り~!)
眼に、耳に、鼻孔にもこころよい
『絵画』と『音楽』のマリアージュ。
ゆったりと愉しみたい一冊です。
アート好きさんも音楽好きさんも、
ぜひ、手に取ってみてくださいね♪