テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

…ちょっとお休み中の、ちょっと名作再読…

2022-08-10 21:00:33 | ブックス

 こんにちは、ネーさです。

 まだ熱中症の後遺症から回復しておりませんので、

 本日の読書タイムも

 サックリあっさりなペースで、

 ↓こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― 久生十蘭 集 ――

 

 

 著者は久生十蘭(ひさお・じゅうらん)さん、

 1986年10月に発行されました。

 創元推理文庫より刊行された

 『日本探偵小説全集』の第8巻です。

 

 ”捕物帳”という、

 江戸を舞台にした日本独自のミステリ作品は

 多くの作家さん&読者さんを魅了してきました。

 

 しかし、久生十蘭さんによる

 『顎十郎 捕物帳』の主役は、

 ”捕物”の花形とも言える

 与力さんや同心さんではありません。

 

 北町奉行所の例繰方(れいくりかた)、

 仙波阿古十郎(せんば・あこじゅうろう)さん。

 

 顎が長~い異相の持ち主さんですから、

 顎十郎などと仇名されておりますが。

 

 のどかでとぼけた風貌とは裏腹に、

 顎十郎さん、キレ者です。

 

 航行中の船から

 乗員23人が行方不明に?

 

 見世物小屋の鯨が消えた?

 

 将軍に献上する氷をめぐって大騒動?

 

 などなど、一筋縄ではゆかぬ変事珍事を、

 ピシリ!と解いていっちゃうんです。

 

 この御本には、

 『顎十郎捕物帳』全24篇を中心に、

 『平賀源内捕物帳』3篇、

 『湖畔』『ハムレット』等、

 作家・久生十蘭さんの代表作が収録されています。

 が、強烈なキャラクターで

 他を圧する顎十郎さんの捕物絵巻を、

 皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね。

 おすすめですよ~♪

 

 

 

コメント
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