こんにちは、ネーさです。
まだ熱中症の後遺症から回復しておりませんので、
本日の読書タイムも
サックリあっさりなペースで、
↓こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪
―― 久生十蘭 集 ――
著者は久生十蘭(ひさお・じゅうらん)さん、
1986年10月に発行されました。
創元推理文庫より刊行された
『日本探偵小説全集』の第8巻です。
”捕物帳”という、
江戸を舞台にした日本独自のミステリ作品は
多くの作家さん&読者さんを魅了してきました。
しかし、久生十蘭さんによる
『顎十郎 捕物帳』の主役は、
”捕物”の花形とも言える
与力さんや同心さんではありません。
北町奉行所の例繰方(れいくりかた)、
仙波阿古十郎(せんば・あこじゅうろう)さん。
顎が長~い異相の持ち主さんですから、
顎十郎などと仇名されておりますが。
のどかでとぼけた風貌とは裏腹に、
顎十郎さん、キレ者です。
航行中の船から
乗員23人が行方不明に?
見世物小屋の鯨が消えた?
将軍に献上する氷をめぐって大騒動?
などなど、一筋縄ではゆかぬ変事珍事を、
ピシリ!と解いていっちゃうんです。
この御本には、
『顎十郎捕物帳』全24篇を中心に、
『平賀源内捕物帳』3篇、
『湖畔』『ハムレット』等、
作家・久生十蘭さんの代表作が収録されています。
が、強烈なキャラクターで
他を圧する顎十郎さんの捕物絵巻を、
皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね。
おすすめですよ~♪