「こんにちわッ、テディちゃでス!
びッくさいとはァ~おおにぎわいィ!」
「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!久々のコミケ~!)
こんにちは、ネーさです。
記念すべき100回目の《コミックマーケット》、
SNSで画像を拝見しているだけでもワクワクしてきます♪
皆さん楽しんできてね~とエールを送りながら、
さあ、私たちは読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
―― 上総広常 ――
著者は千野原靖方(せんのはら・やすかた)さん、
2022年5月に発行されました。
『房総最大の武力を築いた猛将の生涯』
と副題が付されています。
「わおゥ! ひろつねェさんッ!」
「ぐるるがるる~!」(←訳:いまや人気者~!)
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に登場し、
佐藤浩市さんの熱演も相まって、
歴史好き&大河ドラマ好きなファンの方々に
大いなる感動をもたらした武人、
上総広常(かずさ・ひろつね)さんこと
平広常さん(生年不明~1184)。
この御本では、
保元の乱では源義朝さん側に属して奮戦、
《源平十七騎》の一騎として讃えられた広常さんの、
後半生――
源頼朝さんの挙兵に参陣して以降の
生涯が描かれています。
「うむむゥ~…すくないィ?」
「がるるる~…!」(←訳:難しいね~…!)
そうなのよね、
何しろ800年前のことで
残っている資料が少ない事実は否めません。
が、著者・千野原さんの筆は
広常さんの“背景”を果敢に探ってゆきます。
広常さんが房総最大の武力を
維持できた理由……それは、
馬と海と鉄。
房総半島で育った優秀な馬たちと
馬具・武具の製造、
海岸から採れる砂鉄、
その砂鉄を利用した製鉄業によって、
広常さんは“房総ナンバーワン”の称号を
獲得できた、というのです。
「おかねもちィ、でスかッ?」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:鉄は貴重品だよ!)
なるほど、これはキーパーソンだわ、
と感心させられますね。
広常さんを味方につければ、
窮地の頼朝さんも一気に劣勢を挽回できる……
けれども、
部下にしておくのも、
ちょっと怖い存在かも……?
「つよすぎるゥ?」
「がるぐるるる?」(←訳:油断できない?)
鎌倉殿となった頼朝さんと
広常さんの間に
小さな、
しかし修復しようのない亀裂が生じたのは、
いつのことだったでしょうか。
そして、
広常さんを待つ運命は――
「うむむむむゥ!」
「ぐるがっるるぅ!」(←訳:衝撃だったよぅ!)
御本の後半には、
広常さんの一族の
”その後”も記されています。
平安末期~鎌倉という時代にあって、
義経さんたちに比べれば、
今まであまりメジャーではなかったけれども、
ドラマを機に多くの人びとの心に刻まれた
ひとりの《猛将》の実像を探るノンフィクション作品は、
歴史好きな活字マニアさんにおすすめですよ。
大河ドラマファンの方々も、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪