テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 笑ってはいけない? 偉人さんの《食》列伝 ~

2022-08-16 20:52:29 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あとォ、はんぶゥ~んッなのでスゥ!」

「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!折り返しだね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 8月もようやく半分が過ぎました……

 このあたりで猛暑から解放されますようにと切望しつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― 偉人メシ伝 ――

 

 

 著者は真山知幸(まやま・ともゆき)さん、

 2022年7月に発行されました。

 『《天才》は何を食べて《成功》したのか?』

 と副題が付されています。

 

「むふふッ♫ ごはんッ!」

「ぐるるがるぐる~!」(←訳:生活の基本です~!)

 

 朝食、昼食、夕食。

 おやつに、晩酌、たまには夜食。

 

 古今東西の、いわゆる『偉人』さんたちは、

 どのような《食》のルーティーンを、

 あるいは一癖も二癖もある“マイルール“を

 持っていたのでしょうか。

 

 この御本では、

 歴史を動かした政治家さんたち、

 文系・理系の天才さんたち、

 芸術・文化ジャンルの巨匠さんたち、

 経済界のトップさんたち、

 エンタメの神さまたちの

 《食へのこだわり》が明かされているのですが、

 うふふふふ、

 そこかしこで笑ってしまいましたよ。

 

「いじんさんッてェいうゥはァ~」

「がるるぐるがるる!」(←訳:偏屈で頑固なのだ!)

 

 鎌倉時代、

 合戦をきっかけに日本全国に広まった食材が

 梅干し……なんていう冒頭のエピソードは、

 ローマの大食漢皇帝の出鱈目ぶりに比べれば、

 たいそう平和に思えます。

 

 ローマ皇帝アウルス・ウィテッリウス(15~69)の

 一日の食費は…………1億円!!

 毎日毎日食べて食べて食べまくった……!

 

「ふああァ?」

「ぐっるるがるるるるる?!?」(←訳:いったい何たべてたの?!?)

「こわいィ~!」

 

 一方、ローマ皇帝には及ばねど、

 なかなかの食通であったと伝えられているのは

 松尾芭蕉さん。

 

 コンニャクの刺身が好き、

 茶飯が好き、

 お蕎麦が好き♫

 贅沢は好まないけれど、

 粗食はイヤだなぁ~というこだわり派さんです。

 旅人らしく、

 土地ごとの名産品もよく知ってらしたようね。

 

 あ、そういえば、

 芭蕉さんの頃も現代も、食事の際には

 気を許してはならないことというのがあって……?

 

「ふぁァいッ! ばいきんにィ、げんじゅうゥちゅういィ!」

「がるるぐるがる!」(←訳:衛生面重視です!)

 

 感染症、許すまじ。

 潔癖すぎるぜと笑われたっていい、

 消毒のために、食べものは

 煮る!

 とにかく煮る! 全部煮る!

 肉も野菜も、

 果物だって煮る!

 

 森鴎外さんに、泉鏡花さん、

 晩年の徳川慶喜さんも、この

 煮る!信奉者でした。

 これって明治の食生活の特徴のひとつ、なのかしら……。

 

「ほかにもォ、おおぜいィ~いまスゥ!」

「ぐるるるがるるる!」(←訳:こだわりまくり派!)

 

 超美食家ロッシーニさん。

 ワイン通のレオナルド・ダ・ヴィンチさん。

 黒澤明さんは卵料理が好きで、

 アルフレッド・ヒッチコックさんは

 卵が怖い……?

 

 笑っては申し訳ないんですけど、

 ついクスクスっと笑ってしまう、

 時代ごとの食材の流行、

 食べ方、調理の方法などなど

 偉人さんたちの食生活から浮かび上がる

 雄大な《食》の歴史ノンフィクションは、

 歴史好き&伝記好きな活字マニアさんに

 おすすめですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♫

 

 

コメント
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