「こんにちわッ、テディちゃでス!
あとォ、はんぶゥ~んッなのでスゥ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!折り返しだね!)
こんにちは、ネーさです。
8月もようやく半分が過ぎました……
このあたりで猛暑から解放されますようにと切望しつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 偉人メシ伝 ――
著者は真山知幸(まやま・ともゆき)さん、
2022年7月に発行されました。
『《天才》は何を食べて《成功》したのか?』
と副題が付されています。
「むふふッ♫ ごはんッ!」
「ぐるるがるぐる~!」(←訳:生活の基本です~!)
朝食、昼食、夕食。
おやつに、晩酌、たまには夜食。
古今東西の、いわゆる『偉人』さんたちは、
どのような《食》のルーティーンを、
あるいは一癖も二癖もある“マイルール“を
持っていたのでしょうか。
この御本では、
歴史を動かした政治家さんたち、
文系・理系の天才さんたち、
芸術・文化ジャンルの巨匠さんたち、
経済界のトップさんたち、
エンタメの神さまたちの
《食へのこだわり》が明かされているのですが、
うふふふふ、
そこかしこで笑ってしまいましたよ。
「いじんさんッてェいうゥはァ~」
「がるるぐるがるる!」(←訳:偏屈で頑固なのだ!)
鎌倉時代、
合戦をきっかけに日本全国に広まった食材が
梅干し……なんていう冒頭のエピソードは、
ローマの大食漢皇帝の出鱈目ぶりに比べれば、
たいそう平和に思えます。
ローマ皇帝アウルス・ウィテッリウス(15~69)の
一日の食費は…………1億円!!
毎日毎日食べて食べて食べまくった……!
「ふああァ?」
「ぐっるるがるるるるる?!?」(←訳:いったい何たべてたの?!?)
「こわいィ~!」
一方、ローマ皇帝には及ばねど、
なかなかの食通であったと伝えられているのは
松尾芭蕉さん。
コンニャクの刺身が好き、
茶飯が好き、
お蕎麦が好き♫
贅沢は好まないけれど、
粗食はイヤだなぁ~というこだわり派さんです。
旅人らしく、
土地ごとの名産品もよく知ってらしたようね。
あ、そういえば、
芭蕉さんの頃も現代も、食事の際には
気を許してはならないことというのがあって……?
「ふぁァいッ! ばいきんにィ、げんじゅうゥちゅういィ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:衛生面重視です!)
感染症、許すまじ。
潔癖すぎるぜと笑われたっていい、
消毒のために、食べものは
煮る!
とにかく煮る! 全部煮る!
肉も野菜も、
果物だって煮る!
森鴎外さんに、泉鏡花さん、
晩年の徳川慶喜さんも、この
煮る!信奉者でした。
これって明治の食生活の特徴のひとつ、なのかしら……。
「ほかにもォ、おおぜいィ~いまスゥ!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:こだわりまくり派!)
超美食家ロッシーニさん。
ワイン通のレオナルド・ダ・ヴィンチさん。
黒澤明さんは卵料理が好きで、
アルフレッド・ヒッチコックさんは
卵が怖い……?
笑っては申し訳ないんですけど、
ついクスクスっと笑ってしまう、
時代ごとの食材の流行、
食べ方、調理の方法などなど
偉人さんたちの食生活から浮かび上がる
雄大な《食》の歴史ノンフィクションは、
歴史好き&伝記好きな活字マニアさんに
おすすめですよ。
ぜひ、一読してみてくださいね~♫