「こんにちわッ、テディちゃでス!
はわわゥ~…さらばァ、れんきゅうゥ~…」
「がるる!ぐるっるぅるるるぅ~…」(←訳:虎です!終わっちゃうのかぁ~…)
こんにちは、ネーさです。
大型連休も今日5月6日が最終日となって、
ちょっぴり物悲しい気分に……なりかけた時は、
さあ、読書タイムで元気をチャージ!
本日は、いま大人気!なこちらの御本をどうぞ~♪
―― 成瀬は信じた道をいく ――
著者は宮島未奈(みやじま・みな)さん、
2024年1月に発行されました。
めでたくも2024年の本屋大賞を受賞した
『成瀬は天下を取りにいく』に続く《成瀬》シリーズ第2作は、
現在、書店さんで目立ちまくり中!
「ぜぜからッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:膳所から世界へ!)
成瀬(なるせ)こと成瀬あかり さん、17歳。
親友の、島崎(しまざき)こと島崎みゆきさんとともに、
《ゼゼカラ》というコンビを組み、
漫才の舞台で、
あるいはイベントの司会で、
膳所から世界へ!
と叫ぶ活動もすっかり根付き、
地元の小学生の女の子たちにまで
成瀬さんの名が浸透してきましたよ。
「このたびはァ、なんとッ!」
「がるるぐーるる!」(←訳:研究のテーマに!)
研究対象にされることを厭わず、
小学生の素朴な、かつ物事の核心をつく質問に答え、
失くしたお財布の捜索に付き合い、
悩みごとの相談にも乗ったりと、
《ゼゼカラ》の新境地?を描く
『ときめきっ子タイム』、
そして
『成瀬慶彦の憂鬱』
『やめたいクレーマー』
『コンビーフはうまい』
『探さないでください』
と短編5作品で構成されるこの御本で、
さり気なく、しかし最も衝撃的なのは、
『コンビーフはうまい』
でしょうか。
物語は、なんと、
びわ湖大津観光大使選考会の場から始まります。
「かんこうゥたいしィ~?」
「ぐるがぅるる?」(←訳:冗談じゃなく?)
冗談どころか、成瀬さんは、いえ、
選考会に参加した女性たちは、皆さん本気です。
親御さんに勧められて、
マスコミ業界への足がかりにしたくて等々、
理由はそれぞれながら、
本気で観光大使になりたくてこの場にいる……
んですけれど。
観光大使といえば、
いわゆる“ミスなんとか”系統の称号であって、
もしも選ばれたなら、
毎日ずっと朝から晩まで笑顔笑顔また笑顔、
にっこり笑顔で地名をアピールし、
特産品や観光地や名物名産を連呼しては笑顔、
という難行を、
就任期間中ず~っとやらなくちゃいけないわけで。
それ、向いてるのかしら?
成瀬ちゃんに?
「むむむむゥ~…!」
「がるるぐっるるる……!」(←訳:心配になってきた……!)
成瀬さんと観光大使……
いったいどう結びつけたらいいものやら、
困惑ははてしなく。
とはいえ、
やると決めた以上、全力でエールを送りましょ、成瀬ちゃんに。
「がんばれェ~!」
「ぐっるるっる!」(←訳:グッドラック!)
保護者目線でハラハラしつつも、
読み進めずにはいられない『コンビーフはうまい』、
成瀬さんって何者?
と首を傾げる《成瀬》シリーズ初心者さんも、
まずはトライしてみてくださいね。
書店さんの店頭に輝く
ざしきわらし さんによる表紙装画にを目印に、
成瀬(&島崎!)ワールドへ、
皆さまも、ぜひ~♪