「こんにちわッ、テディちゃでス!
はごたえェ~しゃきしゃきィ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!春の味だね!)
こんにちは、ネーさです。
知人さんから新鮮なタケノコをいただいたので、
タケノコ御飯を作ってみました。
お焦げとタケノコの相性の良さに舌鼓を打ったあとは、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪
―― 猫と ――
著者は、養老孟司さん、村上由佳さん他、
単行本(旧題:にゃんこ天国)は2018年に、
画像の2024年2月に発行されました。
『ねこのエッセイアンソロジー』と副題が付されています。
収録されているエッセイ33篇の著者さんは、
養老孟司さんを一番手に、
伊丹十三さん、池波正太郎さん、内田百閒さん、大佛次郎さん、
梶井基次郎さん、夏目漱石さん……と、
猫好きで知られる日本の作家さんたち、ですが。
「ぷふふッ!」
「ぐるるるがぅるるる!」(←訳:沸騰するニャンコ愛!)
あふれるニャンコ愛が
止めようとしても止まらないのは、
いったいどの作家さんなのだろうか、と考えたとき、
真っ先にお名前が挙がるのは……
谷崎潤一郎さん、かもしれません。
何しろ、
『ねこ』とズバリ題された作品の一行目が、
《動物中で一番の縹緻(きりょう)好しは猫族類でしょうね。
猫、豹、虎、獅子、みんな美しい》。
いえホントのところはね、谷崎さん、犬も飼っているんです。
それも、
《今四匹しかいません。
セパードにグレーハウンドに、エアデルテリヤが二匹、
近いうちに広東犬が二匹来ます》
なんて言うんですから、
いったい谷崎家の内部はどうなってたんだ??
大型犬マニアで猫好き??
「だいこんらんッ、でスねェ~」
「がるるぐるがるるるぐる~」(←訳:障子と畳はボロボロかな~)
一方、冷静に……
いえ、冷静さと情熱の両方を
小さな猫ちゃんに注ぐのは、村上春樹さん、でしょうか。
村上さんが三鷹に住んでいた学生時代のことでした。
或る日のアルバイト帰り、
夜中に道を歩いていたら
勝手にうしろからにゃあにゃあとついてきて、
村上さんのアパートに居着いてしまったのは、
のちにピーターと命名された
茶色の虎猫ちゃん。
ろくに飯を食べる金もない、
と村上さんが回想する貧乏時代を
一人と一匹はなんとか乗り切りました。
しかし、、村上さんの結婚が決まったとき、
そこには別れが……?
「いけませェ~んッ!」
「ぐるるるっるぅがるる!」(←訳:置いていっちゃダメだ!)
谷崎潤一郎さん著『ねこ』(本文160ページ)、
村上春樹さん著
『猫のピーターのこと、地震のこと、時は休みなく流れる』
(本文185ページ)、
そして、
全活字マニアさんの涙腺が崩壊する
夏目漱石さん著『猫の墓』(199ページ)。
佐野洋子さん、徳大寺有恒さん、
村上由佳さんの作品にも泣かされます。
ニャンコを愛する活字マニアさんは、
手許にタオルを用意して、
ぜひ、完読してくださいね~♪