喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「ことのはことたま」展へ

2024-10-25 17:41:41 | アート・文化

尼信会館の「茉莉亜まり展」に行ってきました。

 

阪神尼崎駅を降りたのは何年ぶりだろうか。
あれは駅前開発の前。
尼崎の文化喫茶「獨木舟」さんでの、拙詩集『コーヒーカップの耳』の朗読会以来だから、20年以上も昔だ。
語り師竹崎利信さんが満員の会場で詩集を丸々一冊語ってくださったのだった。あの感動は今も忘れない。
 
茉莉亜まり展の会場への道も懐かしかった。
鳴尾浜の工場に勤務していたころ、しょっちゅうトラックを運転して走った道だった。五合橋線だったか。
 
今日はよく歩いた。約6000歩。
こうして元気に歩かせてもらえてるのが、ありがたいこと。
 
尼信会館三階の展示場は想像を超えて広かった。
 
 
 
その広い会場にまりさんの川柳が多彩な姿で展示されている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
川柳だけでなく、詩も何篇か。
 
この個展には「アッ倒」されました。
 
文字も茉莉亜さんが書いておられるのだが、この字が見事。流麗なのだ。
なので、句の内容には激しいものもあるのだが受ける印象は静謐といっていい。
でもね、彼女の作品はどちらかと言えば、大衆的ではありません。深く広く、哲学的ともいえます。
一句一句、読んで行くには大変。正直疲れます。いや、難しいわけではありません。内容が濃いからです。
だから、展示されている川柳全部を読もうとすれば、それは無理というもの。まあ時間的にも無理ですが。
だって何百句もあるんですから。
本を斜め読みするように進むしかありません。
そして、そんな中でも目に留まったものをもう一度見る。
そんな感じでわたしは会場を三度ばかり巡りました。
彼女の世界に浸らせてもらったわけです。
そうすると、わたしの頭の中をいろんな言葉が飛び回っていました。  
「月」「花」「水」「雨」「風」「星」そして「宇宙」「死」など。
そして「人間とは?」と考え込んでしまうのです。考えたって仕方ないんですけどね。
考えずに感じるだけでいいのでしょうが。
 
一時間ほども居たでしょうか。もうこれ以上居たら命を取られるような気がして、わたしは会場を後にしました。
 
茉莉亜まりさん、この展示にどれ程のエネルギーを費やされたのだろうか!
この後のお身体、心配です。どうかお大事になさってください。
 
 
 
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