写真撮影:2012.10.21
10月中旬佐渡で荒れた天候の日がありました。国仲北線をたどったのはそのあとのことでした。工事が入っていることは入口の雰囲気からわかりましたが、だめなら引き返そうと決め込んで進みました。
この日は休日でしたから工事はありません。途中長江川(ながえがわ)沿いにさらに上流へと向かう枝道がありまして、そこへたどったところすぐにこの風景があったのです。
地滑りです。小さな地滑りですが典型的な風景です。滑った土砂の末端部が道路に達したと思うのですが、既に復旧工事が入っていました。残念ですが当然のことです。逆にその処置のおかげで土砂末端部に生じた雨裂(ガリー)下部に小さな扇状地状の地形ができています。こうした風景は地形の模型として良い見本となります。もちろん撮影しない手はありません。
Photo-01 地面が滑り落ちた最上部のざっくりとした傷跡が痛々しいです。
Photo-02 扇状地の模型のようです。
Photo-03 滑った土砂の末端は舌状になるのですが、工事が入っています。
Photo-04 崖にできた溝が雨裂(ガリー)です。扇状地の模型はその末端にできます。
Photo-05 扇状地の模型としてはきれいな形です。
Photo-06 久しぶりにくっきりとした地滑り風景を見ています。
Photo-07 他の沢ではこうした倒木もありました。かなり荒れたようです。
【地滑り・参考サイト】
http://lsweb1.ess.bosai.go.jp/faq/faq04.html
NIED 地すべり地形分布データベース
http://www.thr.mlit.go.jp/shinjyou/04_gakushu/jisuberi_sikumi/sikumi.html
国土交通省 東北地方整備局 新庄河川事務局
http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0140c/contents/tc015.html
デジタルメディアで学ぶ自然災害のメカニズム
http://www.maff.go.jp/tohoku/nouson/kokuei/shonai-asahi/jisuberi.html
東北農政局
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写真撮影:2012.10.21
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2012年 地理の部屋と佐渡島 sadotiri
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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これが地滑りというものなのですね。
初めて
じっくり拝見させていただきました
貴重なお写真の記録
自然災害の計り知れない力に
ただただ圧倒されます
今週もどうか御元気で
お見舞いの御言葉
有難うございました
怖いですね。
被害についての記述がありませんので人的被害がなかったようですね。
わが家の前は通学路となっていて、以前落石があり、区役所に連絡したことがあり、「急傾斜地崩壊危険区域」に指定されていることを知りました。
いまは法面の改良工事が施工されましたので、安心をしているのですが、災害は忘れないうちにやってくるという教訓はしっかりと・・・
トップの処は、やはり杉山ですね。
しかも手入れのされて無い処の様です。
山に人の手が入れば、地滑り被害も少なく成るのでしょうが今の日本では難しい問題ですね。
先端は、舌状になるんですね。
私も西多摩でこういう仕事に携わっていたことが
ありますが、舌状になっているのは、見たことが
ありません。
溶岩もこういう状態になるようですね。
突然風が強まってきました。気象庁のサイトを
見ますと、南よりの風。おかげで気温は高いよ
うです。5時の観測値が13.5℃。このあと南風は
西風にかわり雨となるようです。
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▲うーたまさんへ。
もっと大規模のものも過去に見ていますが、
こうした小さなものですと、写真に収まり
ますから助かります。
さて、嬉しい言葉をいただきました。言わ
れる通りです。また新しい週が始まりまし
た。頑張りましょう。
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▲シクラメンさんへ。
ありがとうございます。こうした風景を見
ますと、ついつい撮影してしまいます。
大切な事でして、後に気がつくこともあり
ますので、とりあえずです。
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▲裕さんへ。
人家のない林道沿いの風景ですから大丈夫
です。急傾斜地崩壊危険区。なにやらおっ
かない文字が並びますが、それなりの対応
をされているとのこと。日常的には良いの
でしょう。記録的大雨や地震は怖いですよ。
地元にどんな危険が潜むか。このことは認
識して置いて良いですね。
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▲ななごうさんへ。
言われますことあたっていますね。手入れ
のされていない杉林です。植林されている
林は人が手を入れていないとダメですよね。
ただ、地滑りにつきましては、それとは別
に発生する可能性はあります。事前にたく
さんの雨が降ったようです。もともと水を
溜めやすい地層構造を持つのと、ほどよい
傾斜がこうさせたのだろうと思います。
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▲西恋おじんさんへ。
崩れた土砂の先端部は書かれているように
舌状になります。色々図面のあるサイトも
参考としてあげています。個人的には氷河
を見るようなイメージもあります(笑)。
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自然の力は、想像もつかない程おおきいですね。
言われる通りです。緩い傾斜地でも、
地下の地層構造と帯水層の関係から
動き出すととどまれなくなるはずで、
摩擦抵抗に関わってのことでしょうね。
自然の力ってすごいです。
土曜日は千葉・東京・横浜で大きな地震がありました。ずんと突き上げてきたので「近いな」と思ったら震源は千葉。金曜日にももう少し小さいのがありました。
そこへ今日は大雨。なんとなく、いやな雰囲気です。
横浜市は丘陵地が多いですから、
小規模の斜面でも気になりますね。
先の震度4はちと驚かれたことでしょう。
これが5強とか以上になりますと、
場所によりましては崩れたりします。
今回紹介のものは大雨によるところ
が大きいですが、地震のようなものが
起こっても摩擦抵抗の少ない層を境に
滑ると言う事が予測されます。中越地
震の時はたくさん発生しました。