今日(2005.12.18)は、晴れたり雪が降ったりと安定しない天候である。冬季の日本海側の天候は天気予報などで良く言われる西高東低の気圧配置に左右される。それは太陽からの加熱と冷却に敏感な大陸部と、鈍感な海洋部での温度差が原因している。
冬季、ユーラシア大陸の内陸部や東部は徹底的に冷却される。観測のための基地などであれば、南極大陸の観測基地(注1)が最低気温を記録するが、人の住んでいる地域にあっては、最も低温を記録する場所が東シベリアである。オイミヤーコン(注2)やベルホヤンスク(注3)はそんなシベリアにある小さな町。それぞれ以前-70℃前後の低温を記録している。世界の寒極といわれるだけのことはある。
空気は接している地表や洋上の温度に反応する。そのため暖かい空気は上昇気流を起こすが、冷たく冷却された空気は下降気流となる。冬季ユーラシア大陸上に高気圧、北太平洋上に低気圧が形成されるのはその為。
特に冬季のそれは極端な気圧傾斜を生んでいる。等圧線の間隔が南北に、そして間隔が狭く描かれている状態を見て取ればよい。気圧の差が大きければ大きいほど大気の動きも早くなり、地表にいるわれわれは強風を体感する。
このシベリアからの冷たい大気の流れは、日本海に出ると湿気を帯び、雲を発生させる。筋状の雲と良く言われるあれである。あの雲であるが、やがて日本列島にさしかかると越後山脈等の山脈に堰き止められ、日本海側に分厚くたまっていく。この雲こそがどんよりとした天気と大量の雪を降らせているのである。
理屈はこうであるが、大量の雪は始末に負えない。積もった雪は除雪あるいは雪下ろし(場所によっては雪掘り)することになるが、体力勝負であるし、一度したからといってはい終わりです。ということにもならない。まさに格闘である。これをタイプしている今も外の雪は降り続いている。悪い予報は良く当たる。たまにはこれより一週間は快晴の日が続くでしょう..。なんて予報を聞いてみたいものだ。なお、降雪のメカニズムについては下記の気象庁のサイトがよろしいようだ。教員・高校生向けとあるが、一般人が見ても参考になる。
くやしいので、たまには理屈の一つでもと思い見てみると良いものだ。日々繰り返される気象・天候や、気候はちゃんとそれなりの理屈があってのこと。我々はその理論、というより自然の摂理の中で生きていると言うことである。あ~ぁ、これで少しは納得しないとなぁ~。それにしても写真の車。自分の車であるが、まるで雪だるまである。
注1:ボストーク基地で 氷点下89.2℃
注2:1933年2月 氷点下71.2℃ を観測したと言われている。
注3:氷点下 67.8℃ という観測記録有り。
▼興味があるままに下記のサイトなどはいかが..?
気象庁 ◎季節風と冬型気圧配置
http://kayoo.org/teiten2000/manabu/kyozai1/index2.html
㈱西遊旅行HP
厳冬のシベリア・サハ共和国(ロシア) 「寒極」オイミヤコンを訪ねて
http://www.saiyu.co.jp/osusume/110/siberia.htm#top
Midi湘'sHP
世界一寒いと世界一暑い一ヶ月のあるところ
http://www2.ocn.ne.jp/~midishow/weather_ran_world.html
<写真撮影:2005.12.18> 2005年 地理の部屋と佐渡島。
いやはや恐れ入りました。
大きな二つの雪の塊の下にプレートナンバーが見えています。
ビックリしました。
大雪のようですね。
当地は時折雪がチラついていましたが、西高東低を絵に描いたような快晴の一日でした。
しかし、冷え込みは相当きつく寒いです。
雪下ろし(雪堀?)大変なのでしょうね。
(ノンビリしたことを言って申し訳ありません。)
明朝の通勤も大変でしょう。
ご紹介いただいた3つのサイト、あとで勉強させてもらいます。
今も断続的に降っています。
風もあります。
どうも明日も大雪への警戒が
解けないようです。
今晩は早めに寝て、明朝の除
雪に備えます。
紹介しているサイトは、
気象庁のものを除けば気軽に
見れます。どうぞ..。