赤泊の町郊外、天狗塚山。景色はよい。民話の里を掲げていた旧赤泊村。村のあちこちに民話ゆかりの地が..。以下に、天狗塚にあったその民話を紹介する。
ここ天狗塚には、次のような民話が残っている。昔、赤泊の村祭りの日に、天狗が空を飛んできて、「やーやー村の衆。我こそは上州の迦葉山弥勒寺にすむ天狗じゃ。世に天狗道を広めんがため、諸国を行脚しておるが、佐渡はこの村の山に住む。弟子にならんと思うものは天狗塚山に来るがよい。」との誘いに参集したもの九人。この大天狗のもと、小天狗になるため、この天狗塚山での厳しい修行がはじまった。
冬には滝に打たれ修行、寒さに震える弟子達に、「遡上する鱒を突き、空飛ぶ鴨を落とし、駆ける馬を倒し、棒投げ、石投げ、縄投げも、この厳寒のみそぎを修めてこそ。」と叱咤激励する。また夏には暑くとも、火を燃やし、「心頭滅却すれば火もまた涼し、火を吹き、火を消し、火を食らう、火遁の術の妙技なり。」と弟子達はその火炎の中をくぐり抜けていく。
このような厳しい修行により弟子達は水遁(すいとん)の術等様々な術を身につけていった。時には空遁の術を使って佐渡一高い金北山へもひとっ飛び。天狗達が金北山参りをするたびに止まって休んだ岩を天狗岩といって、今でも金北山の右手にそびえており、そこには天狗の足跡がたくさん残っているという。
数年か買って弟子たちは、一通りの天狗道を身につけた。大天狗は「小天狗たちよ、お主らは皆よう踏ん張って修行した。天狗の術を身につけたから免状を授ける。世のため人のために技を使えよ。ゆめゆめ技を鼻にかけるでないぞ。てんぐは芸のゆき止まりじゃからな。」と免状を授けた。小天狗「板立」を輩出した徳和の野口家(屋号・板立)には、この天狗の免状、空飛ぶ時に使った羽、棒杖、木剣などが今も残っているという。
ここ天狗塚から対岸を望むと、今も大天狗、小天狗たちが越後弥彦山・角田山へ飛翔しているように思える。 平成九年三月 佐渡市
▼管理人は、今の居住地からすると、対岸の弥彦や角田から対岸をみる事の方が..。空遁の術を使って自由に往来したいくらいだ。ここに行くには、ある程度詳しい地図がいるかも知れぬが、佐渡・赤泊あたりでぶらぶらできるようであればたずねてみるのも良いであろう。写真は ようこそ。地理の部屋と佐渡島へ。023と共通である。
ここ天狗塚には、次のような民話が残っている。昔、赤泊の村祭りの日に、天狗が空を飛んできて、「やーやー村の衆。我こそは上州の迦葉山弥勒寺にすむ天狗じゃ。世に天狗道を広めんがため、諸国を行脚しておるが、佐渡はこの村の山に住む。弟子にならんと思うものは天狗塚山に来るがよい。」との誘いに参集したもの九人。この大天狗のもと、小天狗になるため、この天狗塚山での厳しい修行がはじまった。
冬には滝に打たれ修行、寒さに震える弟子達に、「遡上する鱒を突き、空飛ぶ鴨を落とし、駆ける馬を倒し、棒投げ、石投げ、縄投げも、この厳寒のみそぎを修めてこそ。」と叱咤激励する。また夏には暑くとも、火を燃やし、「心頭滅却すれば火もまた涼し、火を吹き、火を消し、火を食らう、火遁の術の妙技なり。」と弟子達はその火炎の中をくぐり抜けていく。
このような厳しい修行により弟子達は水遁(すいとん)の術等様々な術を身につけていった。時には空遁の術を使って佐渡一高い金北山へもひとっ飛び。天狗達が金北山参りをするたびに止まって休んだ岩を天狗岩といって、今でも金北山の右手にそびえており、そこには天狗の足跡がたくさん残っているという。
数年か買って弟子たちは、一通りの天狗道を身につけた。大天狗は「小天狗たちよ、お主らは皆よう踏ん張って修行した。天狗の術を身につけたから免状を授ける。世のため人のために技を使えよ。ゆめゆめ技を鼻にかけるでないぞ。てんぐは芸のゆき止まりじゃからな。」と免状を授けた。小天狗「板立」を輩出した徳和の野口家(屋号・板立)には、この天狗の免状、空飛ぶ時に使った羽、棒杖、木剣などが今も残っているという。
ここ天狗塚から対岸を望むと、今も大天狗、小天狗たちが越後弥彦山・角田山へ飛翔しているように思える。 平成九年三月 佐渡市
▼管理人は、今の居住地からすると、対岸の弥彦や角田から対岸をみる事の方が..。空遁の術を使って自由に往来したいくらいだ。ここに行くには、ある程度詳しい地図がいるかも知れぬが、佐渡・赤泊あたりでぶらぶらできるようであればたずねてみるのも良いであろう。写真は ようこそ。地理の部屋と佐渡島へ。023と共通である。
佐渡にいても知らない物ばかり見られて助かります。仕事で真野~赤泊線は良く通のですが地元でも天狗塚の話は聞いた事ありませんでした。銅像?といえば川茂をすぎて峠の所に馬に乗った武者の像が建っていますが結構像が建っていますよね。
大天狗様が言っていたように小天狗に「世のため人のために技を使えよ。ゆめゆめ技を鼻にかけるでないぞ。てんぐは芸のゆき止まりじゃからな。」・・・・・・・ですよね
コメントありがとうございます。
武者の像のある地名を思い出せず悩んでいます。
確かにあります。
腰細とかなんとか..。”細”の文字がありませんでしたでしょうか..。今度通ることがありましたら..。
当方も写真を撮影した記憶はあるのですが、だめですね整理されていない証拠です。
お恥ずかしい限りです。下記URL見てください。
http://www.city.sado.niigata.jp/sado/akadomari/minnwa.htm
ここには、戦道と出ています。
ですが、付近の地名が思い出せません。
やはり、現地を訪れないと..。
私は数年前に一度訪れたことがあります。
赤泊港が眼下に見下ろせ、その景色の良さに
少々驚いた記憶があります。
天気が良い日だったこともあり、「ここでビール
を飲んだら気持ち良いだろうな」などと考えて
しまいました。
しかし、そうなると帰りは完全に○っぱらい運転
ですね。ちょっとマズイか(笑)。
偶然ですが、由来に書かれている群馬県の寺にも
行った事があったので、この場所にもとても親しみ
を感じました。
その群馬の寺にはバカでかい天狗のお面が飾って
ありましたよ。
コメントありがとうございました。
天狗塚訪問の経験がおありとのこと。
相当の通ですね。
おっしゃるとおり、高台上の木立の下などで夏の天気の良い日など、ビールで一杯なんて良いですね。
また、夜も良いかも知れません。人がいないと少し薄気味悪いですが、海峡を往来する船や以下釣船の明かりなどを見ながらも良いかも知れません。
また、群馬のお寺にもとのこと。
私は長岡市在住ですので、高速を走ればすぐであります。
機会があればと思っています。
うっかりでした..。