海産物はワカメをはじめ干物にするものは数多い。洗濯ばさみが見られるが、これはワカメ等の海草を干すものであろう。作りつけられて、朽ちるまではそのままにしておくのだろう。干し場に使用している木材は潮風や日にさらされて独特の風合いとなっている。
何気ない風景であるが、生活臭のする風景。のどかな海岸沿いの、漁業を生活の糧にしている集落ではごくありふれた風景だ。
写真①
ちなみに、古来、鮮魚や塩漬けの間にある加工魚等を四十物や間物と称した。注: あいものと読む。
佐渡は北前船の寄港地が島内にあり、干物等の加工海産物の産出地としても生きてきた歴史がある。
写真②
”磯ねぎ”。豊かな漁業資源に恵まれた佐渡では、手前の海岸地帯で採取される魚介・海草類の種類と産出には恵まれた環境があった。
そんな目先の海での漁を総称して磯ねぎという。今ではその伝統の盛衰を語ることもはばかられる現状があるかも知れぬが、良質な海産物の産地としての知名度は充分あるものと思う。先を急ぐ道すがら出会ったが、すがすがしい景色を見ながらも、そんな事をふと考えた。
写真③
この風景を後に、次は入川(高千地区)へと進む。
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写真撮影:2006:05.03 佐渡市相川
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2006年 地理の部屋と佐渡島 sadotiri
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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「磯ねぎ」という言葉・・・、初めて聞きました。地の言葉なのでしょうね・・・。大事にしたいものです・・・。
磯ネギ。
佐渡でも古い言葉で、今日一般的には使われる事も
無くなっているかも知れません。
地名がそうであるように、言葉も生活様式の変化に
伴い、自然と姿を消す場合がありますね。
色々考えてみますと、絶滅危惧種の言葉もあると思
いますよ..(笑)。