地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

能舞台の島佐渡061 天領佐渡両津薪能『黒塚』3  原黒(椎崎)諏訪神社

2011年10月10日 05時14分57秒 | 能舞台と芸能

写真撮影:2011.10.01

物語は後半へと入ります。黒塚の紹介は今回が最後です。

 

 

Photo-01 従者が入ってきました。

 

 

 従者の能力(間狂言)が入るとあらすじにありますが、今回の写真はそこから始まります。シテは一旦舞台を去っています。山へと薪をとりに行ったと言うことになっています。その間のぞくなと言われている閨を従者がのぞいてしまい、そこで見てはならぬものを見てしまうのです。その後の詳細は写真後のあらすじでご覧下さい。

 

 

 

 

 

Photo-02 滑稽な場面も入ります。間狂言とはこのことかと..。

 

 

 

 

Photo-03 従者が逃げた後に二人もとうとう閨を覗きます。

 

 

 

 

Photo-04 山を下りようとします。

 

 

 

 

Photo-05 そこへ鬼女が追いかけてきました。

 

 

 

 

Photo-06

 

 

 

 

Photo-07 ものすごい形相です。

 

 

 

 

Photo-08

 

 

 

 

Photo-09

 

 

 

 

Photo-10 法力で鬼女を押さえようとしています。

 

 

 

 

Photo-11 鬼女の後ろ姿です。

 


【黒塚】 あらすじ

 能は、陸奥安達ケ原で行き暮れた那智の東光房の阿闇梨祐慶(ワキ)と同行の山伏(ワキツレ)一行が、野中のあばら家に一夜の宿を求める場面から始まります。主の老女(前シテ)がいる作り物の萩小屋は、はじめはあばら家を表し、老女が出てからは閨(ねや)となります。山伏に求められるまま、老女が扱ってみせる枠*輪(わくかせわ)と糸尽くしの歌は、有為転変の人の一生と、落ちぶれて淋しく暮らす老女の哀れさや孤独をにじませます。やがて老女は、「決してのぞかぬように」と山伏達に念を押し、裏山に薪を採りに出ます。従者の能力(間狂言)は約束を破り、閨をのぞいて山と積まれた死体に腰を抜かします。噂に聞く鬼の住まいと知った山伏たちも逃げ出しますが、柴を担いで帰ってきた鬼女(後シテ)が、恨みと怒りの形相で追いかけて来ます。しかし山伏の法力の前についに屈し、夜嵐とともに消え去っていきます。高徳の山伏の慰めに一纏の光明を見た鬼女が、結局は裏切られるという能の展開は、見る人によって様々な感興をいだかせるようです。 注:*の文字は木偏に上下と言う字です。

 

 

 


【黒塚・参考サイト】

http://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_035.html
The能.com

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E5%A1%9A_(%E8%83%BD)
ウィキペディア

http://www.mikumano.net/setsuwa/kuroduka.html
みくまのねっと/謡曲「黒塚」

 

 


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写真撮影:2011.10.01 佐渡市
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2011年 地理の部屋と佐渡島 能舞台と芸能
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
黒塚 (つちや)
2011-10-10 05:28:10
お早うございます
あらすじを読みながら「黒塚」の画像を楽しませて貰いました。
一度も観たことがない薪能をますます鑑賞したくなりました。
次の帰省ではロボット能でも見学しましょうか。
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薪能 (山小屋)
2011-10-10 07:16:00
凄い形相の鬼女ですね。
まだ面は新しいようです。
造り直したのでしょうか?

「桛」という字はパソコンでもでてきます。
手書きパッドでやてみてください。
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おはようございます。 (sidu-haha)
2011-10-10 07:27:02
黒塚~
以前平泉で見たように思います。

能というのは、奥が深くて~
素晴らしい伝統芸能ですよね。
能舞台の前に立つと、身が引き締まりますね。

鬼女~
こんな顔に人は変わるのでしょうか~
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Unknown (the-fuji)
2011-10-10 07:30:18
なかなか味のあるストーリーですね。

また3連休ですね、過去二回は、交通渋滞の記事が新聞・テレビで報道されましたが今回は見当たらないです。
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Unknown (ななごう)
2011-10-10 08:01:01
写真と説明に依り判り易いです。
昔の私でしたら見向きもしない能ですが、少しずつですが興味が出て来てます。
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あらすじを・・・ (hirugao)
2011-10-10 10:23:20
お能はいいものですね~

ゆっくり拝見したいです。
あらすじを読んで思いましたよ、覗いてくれるなに覗くと大変なことになりますね。

なんでか鶴の恩返し思いだしました。
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Unknown (ディック)
2011-10-10 11:52:09
海外にもありますね。振り返ってはいけない、見てはいけないと言われていたのに~。
人類共通の題材です。それを能ではどう表現するのか…。機会があれば体験したいです。
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能舞台 良いですね。 (tomi)
2011-10-10 13:54:31
地理佐渡さん;
何時もお出でいただき有難うございます。
佐渡は 文化遺産 の大変多いところで感心して居ます。

一度は行きたい島です、いつ行けるかやはり
この様な催し事が多いときが良いですね。

ちょっと「鶴の恩返し」 の物語に似ていますが少し違うところは 仕返しがあると言います事でしょうか。常に人は約束事はまもならければならないと教訓ですね。
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お越しの皆様へ。 (地理佐渡..)
2011-10-10 15:01:58
こんにちは。三日間佐渡を離れまし
て、その間も皆さんからコメントを
いただいています。ありがとうござ
います。家事をしつつ、皆さんから
いただいたコメントを読ませてもらっ
ています。

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▲つちやさんへ。
いやいや、是非本物の薪能を見て下
さい。良いですよ。スケジュールは
可能な限り地理佐渡で紹介したいな
と思います。

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▲山小屋さんへ。
ありがとうございました。紗真紗
さんからも同様の案内をいただい
ています。何をしていたんでしょ
うね。僕は(笑)。

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▲sidu-hahaさんへ。
演目としては長いものでした。
途中面と衣装も変えますから
ね。また見たい演目です。

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▲the-fujiさんへ。
三連休。いかがお過ごしでしたか。
僕は自宅と言うこともありまして、
毎晩飲みっぱなしでした(大笑)。

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▲ななごうさんへ。
機会がありましたらお勧めします。
ただ、できれば佐渡で行われるよ
うな素朴なもの、雰囲気の中でと
言うのが一番です。

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▲hirugaoさんへ。
いやぁ、覗くなと言う所でのやりと
りはちょうど狂言でした。これが
また見るものの笑いを誘っていまし
た。

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▲ディックさんへ。
情景描写はいたってシンプルです。
それがまた能と言えば能ですけど。
ですが、必要最小限の演出で十分
でした。

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▲tomiさんへ。
まさに教訓ですね。約束。守らねば
なりません。ただ、この場合は鬼女
にやられかねないですからねぇ(笑)。

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久し振りに薪能を (だんだん)
2011-10-10 18:34:28
最小の動きで、全ての想いを表現する・・・
まさに、能の真骨頂ですね。
前のあらすじがあるので、とても良く分かりました。
鬼女の面、怖い~~!
目には目を…ちょっと意味が違うけど。
チラとよぎった感想でした。
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Unknown (ディック)
2011-10-10 21:16:28
毎日少しずつ、1日から6日まで、留守中の写真を遡りつつ拝見しています。それぞれコメントをさせていただいております。
ハマグルマは画像も初めてだと思います。「ああ、きれいだな」と新鮮な感動がありました。
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だんだんさんへ。 (地理佐渡..)
2011-10-10 21:48:55
こんばんは。

なかなか迫真の演技と思いました。
といいますか、この面の形相もま
た凄いと言えます。
能には色々な面があります。これ
からまたチャンスを得たいものです。
違う面を見られるかもしれませんし
ね。

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ディックさんへ。 (地理佐渡..)
2011-10-10 21:50:40
こんばんは。

ありがとうございます。わざわざ過去まで
トレースしていただいています。当方は
その場その場で申し訳ないです。

さて、浜車。また来年。次第に浜は寂しく
なってきています。

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祝7周年 (日本男道記)
2011-10-10 22:07:34
こんばんは!

七周年!おめでとうございます。
「2004年10月10日 11時49分11秒」に産声を上げられています。

この間よく頑張られましたね、取材に、投稿に、コメントに。
頭が下がります。

今後ともお付き合いよろしくお願います。
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鬼婆伝説 (Onda)
2011-10-11 00:20:38
こんばんは。
今日(10/10日)の昼間は会津若松で
「駅からハイキング」の期間限定
ウォーキングのコースを歩いて来ました。
リフレッシュされた鶴ヶ城はナカナカでした。

祝、ブログ開設7周年です。
これからも楽しい話題を楽しみにしております!!。

鬼婆伝説...
この物語は福島県人にはお馴染みの
安達ヶ原の鬼婆伝説ですね。
物語の舞台は今の二本松市です。
(^_^)〆
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ブログ開設7周年心からお祝い申し上げます (うーたま)
2011-10-11 00:49:01
おはようございます

ブログ開設7周年
大先輩のあなた様に
心からお祝い申し上げます。

一年を通して
たくさんの佐渡の魅力を
新鮮に発信し続けていらっしゃるお姿に
頭が下がります。

これからも
どうかお元気で
また青春のメモリーのラジオなお話も
聞かせてください。

更なるご活躍お祈り申し上げます
返信する
日本男道記さんへ。 (地理佐渡..)
2011-10-11 06:08:52
おはようございます。

ありがとうございます。ああっ、最初の記事
に飛んでみて頂いたのですね。書かれており
ますとおりです。開設までには色々悩みも
ありましたが、勢いではじめてしまった感じ
もありました(笑)。もう七年。ずいぶん長
い間経ちました。

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Ondaさんへ。 (地理佐渡..)
2011-10-11 06:10:58
おはようございます。

期間限定ものの駅ハイですか。
色々なところを歩いておられる
Ondaさんにとりましては故郷の
事でもあり格別な思いもあるで
しょう。

さて、いよいよ8年目突入です。
一日一日頑張りたいと思います。

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うーたまさんへ。 (地理佐渡..)
2011-10-11 06:12:58
おはようございます。

ありがとうございます。佐渡に来まして
名実共に地理佐渡となる。こう思いきや
すっかり動植物サイトと化しています(笑)。
まぁ、その辺はご容赦頂くとして、皆さん
あっての満七歳でした。これから満8歳
を目指して頑張ります。よろしくお願いし
ます。


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そうだったんだ (tetu )
2011-10-11 13:09:05
「無線と実験」という雑誌がありましたね。楽しい夢多き頃でしたよ。
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tetuさんへ。 (地理佐渡..)
2011-10-11 18:15:45
こんばんは。

僕は1970年代のラジオマニアですので
真空管ラジオなどを自作をされた世代
の一つ次という感じなんです。
「無線と実験」たぶん本屋などで見て
いるんじゃないかなぁ。でも、あの頃
は月刊『短波』という雑誌があったの
でそれ専門でした。

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