地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

新潟県7.13水害

2004年10月14日 23時55分10秒 | 新潟地理歴史


 2004年7月13日は忘れられない日になりそうだ。いつもの梅雨末期の雨とはいえ、夜中からの断続的な激しい雨は続いている。絶え間ない雨の中ただならぬ雰囲気を察知した午後には、ラジオやテレビで、見附市内、中之島町、そして三条市での大変な被害が報道され始めた。

 写真は翌日の中之島町での堤防決壊現場のものであるが、破堤した箇所から水が出て行った方向の被害は甚大であった。川からの水と折りからの雨で、中之島町には巨大な湖ができた。後背湿地とはよく言ったものである。刈谷田川と信濃川が合流する手前の水田地帯は人工堤防と自然堤防に囲まれた低湿な所である。
結果的に付近は地盤のやや高い所を残して泥水に没することになった。

 水は正直である。ちゃんと低いところを探し、出て行くところがなければそのままたまっていく。先人の知恵であろうが、蒲原平野(越後平野)では、古くからの集落のほとんどは最後まで水につからない自然堤防上にある。

 今回の水害は、我々の住んでいる蒲原平野がいかなる形成過程を経て来たかを如実に示してくれた。この際、二度とこの手の被害に泣くことのないように学ばねばならぬと痛感させられた。7.13水害で被害に遭われた方々と、その後おこった各地での水害被害者にお見舞いを申し上げたいと思う。



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