山の風景121 写真撮影:2016.12.04
実際見えている風景と写真では違う。
Photo-01 越後三山 手前は信濃川
やはり遠い山を写すのには限界がある。肉眼で見るほど写真は鮮明に風景を再現していない。そのことが無念であるが、弥彦や角田、、粟ケ岳、守門岳や浅草岳。権現堂山や越後三山。さらには苗場や妙高まで見えるのだ。山本山は良い。贅沢な風景を独り占めできるからだ。一つ一つの写真で何を写しているのかをきちんとメモしてこなかった。記事を構成する時にいたって後悔。この辺のいい加減さに後悔するばかりである。ご容赦願いたい。
Photo-02 信濃川静かに流れよ。
Photo-03 どっしりと構える三山の盟主・中ノ岳
Photo-04 ふっくら穏やかな山容の中ノ岳
Photo-05 越後随一の霊峰・八海山
Photo-06 ピラミダルな姿の越後駒ヶ岳
Photo-07 苗場山と雪峠付近
大地は動いている 動かぬ証拠 「活褶曲」
小千谷をはじめとするこのあたりは、褶曲運動が現在進行している地域である。地殻が圧縮の力を受けると何らかの変動が起こるが、断層を伴う破壊的運動(=地震)が生ずるのが断層運動。一方静かにストレスを地層の変形(=たわみ)でしのぐケースを褶曲という。
地震を発生しうる活動的断層を活断層と言うが、現在も運動をしている褶曲は活褶曲という。そこで、Photo-07である。山本山山頂付近から信濃川流域の河岸段丘を見下ろしているのだが、通常段丘面と呼ばれる平坦面は河川方向に緩やかに下降傾斜するのが通常である。であるのに、写真の風景は河川方向が高く、河川から離れた方が低くなるよう傾斜している。このような特異な状況を生み出しているのが進行中の褶曲運動となるのだ。(詳細を知るには参考サイトをご覧いただきたい)
このような風景はこのあたりでは気をつけていればあちこちで見られるのであるが、言われなくてはまず分かるまい。この付近は2004年の中越地震の震源近くである。絶えず周囲から地形を形作る何らかの力が作用している地なのだ。日本は広い目で見ると国土全体が変動帯(地殻と呼ばれる地表が隆起・沈降する地域)である。少しずつであるが、地表の起伏を拡大しようとする力が作用しているのである。
map-1 国土地理院地図閲覧サービス
高速道路は関越自動車道である。
map-2 国土地理院地図閲覧サービス
山本山付近からも既に段丘地形と活褶曲の特徴を確認できる。
map-3 国土地理院地図閲覧サービス
等高線を読めるようであれば、何かおかしいことが分かる。
この平坦面は地質的歴史はまだ浅く、そんな地が変化していることに特徴を感じる。
Photo-08 右は妙高山、左は黒姫山?
Photo-09 左から妙高山・火打山・越後焼山
Photo-10 巻機山方向
Photo-11 巻機山?
【活褶曲・参考サイト】
https://www.jstage.jst.go.jp/article/grj1925/52/10/52_10_592/_pdf
pdf 信濃川下流地域における活褶曲の資料 - J-Stage
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A4%B6%E6%9B%B2
ウィキペディア/褶曲
https://www.jsce.or.jp/report/32/geology.pdf
活褶曲地形と地震被害概要 - 土木学会
http://www.chs.nihon-u.ac.jp/institute/nature/kiyou/2001/pdf/2_9.pdf
新潟県小千谷地域の活褶曲 - 日本大学文理学部
【かんりにんより】
シリーズ。今回で終了です。地図と磁石を持ち、きちんと山座同定をして紹介せねばなりませんね。とにかく今回は風景の紹介と言うことでご容赦を願います。なお、活褶曲という言葉は耳慣れないでしょう。詳しく地形的なうんちくを説明し始めると、読み疲れるほどの説明を要します。従いまして、ずいぶん乱暴な説明をしています。このことも合わせてご勘弁を。
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山の風景121 写真撮影:2016.12.04
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2016年 地理の部屋と佐渡島
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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昔聞いたことがある山の名前がたくさん出て来ました。
雪を被る堂々たる山々ですね。
お酒は飲まないのですが名酒八海山も見えました。
昨日の糸魚川の大火で姪・甥家族を心配しています。
電話をしても不在等で通じません。
少し落ち着いたであろう今朝、これから電話して見ます。
孫達も学校がお休みに入るようですね
26日から遊びに来ます 上の子は来年中学です
硬式の野球をやるようで備品を買って欲しいと・・
嫁の実家と協力して購入ですね
31日に一緒に埼玉へ行って新年を迎えまs
どんな年に成ることやら~
特に中ノ岳がどっしりとしています。
妙高の右の山は戸隠ではないでしょうか?
黒姫はもっとピラミッドのような形をしています。
川は、高い所から、低いところへ向って流れ下り、しまいには、海に流れ込みます。
信濃川が、何故、あんなに遠回りして、海に流れ込むのかと思ったら、活褶曲が絡んでいたのですね。
お近くなのでしょうかね・・・
ご被災の皆さまに、お見舞い申しあげます。
大変な火事になってしまいましたね。
山は美しいですが・・・
この暮れになって生活は心配ですね。
子どもと同じですね~
こんなに見渡せるとは、驚き!
つい10月に登った、八海山の女人堂が懐かしいです。
高さも厳しさも併せ持つ、越後三山ですね。
子どもと同じですね~
こんなに見渡せるとは、驚き!
つい10月に登った、八海山の女人堂が懐かしいです。
高さも厳しさも併せ持つ、越後三山ですね。
こういうことを発言できるのは、まだまだ眼が健康な証拠です。結構なことです。
肉眼では細かいところが確認できないので、写真に撮って確認する、ということがもはや日常的になっています。遠くも、逆に近くの細かい部分も、両方です。
水野一晴氏の「自然のしくみがわかる地理学入門」を読んでおります。理屈では理解できても「小千谷の地形」とか、目の前の現実の地形に当てはめて理解できるわけではありません。そんなことができるようになるまで、生きていられるかどうか…(笑)
たくさん撮影していると何だったか?と思うことがしばしばあります。
撮影して間もないときに画像に名前を付けようと思っていてもついつい横着してしまい。
頁を更新するときに、地図を見ながらあのビルがあの位置に見えるから○○橋だなと・・・・
http://masuda901.web.fc2.com/page04baa.html