【短波での受信時方法】
①本体右横にあるバンドセレクトスイッチを目的のバンドに合わせる。
②ダイヤルフィルムスケールを見ながら、ダイヤルを回してだいたいのところへ移動しておく。たとえば31mb(メーターバンド)であれば、周波数は9Mhz台の後半なので、10Mhz付近。
③ダイヤルについているバンドスプレッドの銀色の円盤を回し、31mbの10Mhzをダイヤル部にある指針に合わせる。
④X'TAL CAL(クリスタルマーカー)スイッチを入れる。すると浮動していた銀色の円盤がロックされる。マーカー音が1Mhz毎にでるので、10Mhzをマーカー発信音を頼りに探る。
⑤マーカーの信号によりシグナルメーターの針が最大になる位置を探って、10Mhzに合わせたことになる。
⑥ここで、マーカーのスイッチをオフにすると、銀色の円盤のロックが解除され、ダイヤルとともに動くようになる。あとは、銀色円盤にある31mbの目盛りを見ながら目的の周波数へ合わせていく。
こう書くとずいぶん面倒くさそうな感じがするが、実際はそう面倒ではない。
5900の場合は、250Khz毎のマーカー発信を頼りに、スプレッドダイヤルが前後150Khzを動くので、マーカーと受信目的の周波数との間で、若干の計算が必要になる。
2200の場合はメインダイヤルにそのまま10Khz毎のメモリの入った円盤が着いているので、5900のような面倒はない。500Khzや125Khzのマーカー発信音と円盤の目盛りを合わせるだけである。
各社独特の方法をとっており、それぞれ独自性のある形で、正確簡単な操作を考えている。このように、操作方法は三社三様であるが、どれも合理的な考え方だ。ただ、残念なことに、TRYXは目盛りが放送バンドに限られているので、他の二機のように放送バンド以外での周波数直読はできない。受信可能周波数が1.6Mhz~30Mhzと三機の中で最も広いだけに惜しいところだ。
【デュアルアクション ローテータブル アンテナ】
RF-2200は、クーガーシリーズ伝統のジャイロアンテナがデザイン上のアクセントの一つとなっているが、TRYX-2000の場合は、ロッドアンテナにその特徴を見いだせる。
本体左側にたたまれているロッドアンテナは、使用時最初に上へあげる。つまり、腕のような部分の中にロッドアンテナが収納されているのである。この腕は、真下方向から真上方向まで、180度動く。適当な角度でカクカクと軽いロックがかかる感じがして小気味良い感じだ。
真上まで起こしたら、ロッドアンテナを引き出せばよい。全部引き出すと、アンテナは360度自在に動く。後は用途に合わせて自在に角度を変えていけばよい。
無くても良い機能といえばそれまでだが、BCL少年の心をくすぐるメカニカルなしくみが受けたに違いない。もちろん、5900や2200にはこの様なしくみは無い。
【ダイヤルアジャスト】
TRYX-2000の機能で、何がよいかといったらこれだろう。5900にも2200にもこれはない。
MWやFMのダイヤル目盛り合わせを正確にするためのしくみだ。ダイヤルスケール窓の左側、IF_GAINつまみの下の銀色のつまみを動かすと、窓の中の指針が動くようになっている。動くのはMWとFM部分においてだけである。(SWの方は窓に指針がプリントされているので、固定となっている。)
ダイヤルスケールフィルムには、MWとFMに関しては細かい目盛りが施されている。いずれか周波数のはっきりしている局の受信をまずして、あとはダイヤルアジャストつまみを上下に動かせばよい。正確かというと困るが、使った感じではかなりの精度であると言えそうだ。良い目安になることは間違いない。SWでもしていただきたいくらいだ。
【総合的に】
短波での受信方法、ロッドアンテナ、ダイヤルアジャストと3つの項目でTRYX-2000について述べてきたが、どれもオリジナリティーあるものだ。東芝はこういうしくみで他機との差別化を図ったようであるが、惜しむらくは、短波の直読に関しては正確さと安定性に問題が残る。
目安としてのスプレッドダイヤルとしてなら許容範囲だが、マニアから見るとその煮詰めの甘いところは許容できぬものだったかも知れない。
現在、私が所有する同機は若干の不具合はあるものの、おおむね全機能が使えている。使ってみて感じたが、周波数直読性能については疑問符で、目安程度と考えているが、それを許容できれば実に楽しいラジオであると思う。ダイヤルアジャスト機能については、現行の家庭用アナログラジオにも備えて欲しいくらいのしくみだ。
このTRYX-2000はオークションに時折出るが、高値が付くラジオだ。自分も不具合ありとの事を承知でやっと手に入れた。やはり魅力的なラジオなのである。多くのマニアの所有欲を駆り立てる機種だ。
①本体右横にあるバンドセレクトスイッチを目的のバンドに合わせる。
②ダイヤルフィルムスケールを見ながら、ダイヤルを回してだいたいのところへ移動しておく。たとえば31mb(メーターバンド)であれば、周波数は9Mhz台の後半なので、10Mhz付近。
③ダイヤルについているバンドスプレッドの銀色の円盤を回し、31mbの10Mhzをダイヤル部にある指針に合わせる。
④X'TAL CAL(クリスタルマーカー)スイッチを入れる。すると浮動していた銀色の円盤がロックされる。マーカー音が1Mhz毎にでるので、10Mhzをマーカー発信音を頼りに探る。
⑤マーカーの信号によりシグナルメーターの針が最大になる位置を探って、10Mhzに合わせたことになる。
⑥ここで、マーカーのスイッチをオフにすると、銀色の円盤のロックが解除され、ダイヤルとともに動くようになる。あとは、銀色円盤にある31mbの目盛りを見ながら目的の周波数へ合わせていく。
こう書くとずいぶん面倒くさそうな感じがするが、実際はそう面倒ではない。
5900の場合は、250Khz毎のマーカー発信を頼りに、スプレッドダイヤルが前後150Khzを動くので、マーカーと受信目的の周波数との間で、若干の計算が必要になる。
2200の場合はメインダイヤルにそのまま10Khz毎のメモリの入った円盤が着いているので、5900のような面倒はない。500Khzや125Khzのマーカー発信音と円盤の目盛りを合わせるだけである。
各社独特の方法をとっており、それぞれ独自性のある形で、正確簡単な操作を考えている。このように、操作方法は三社三様であるが、どれも合理的な考え方だ。ただ、残念なことに、TRYXは目盛りが放送バンドに限られているので、他の二機のように放送バンド以外での周波数直読はできない。受信可能周波数が1.6Mhz~30Mhzと三機の中で最も広いだけに惜しいところだ。
【デュアルアクション ローテータブル アンテナ】
RF-2200は、クーガーシリーズ伝統のジャイロアンテナがデザイン上のアクセントの一つとなっているが、TRYX-2000の場合は、ロッドアンテナにその特徴を見いだせる。
本体左側にたたまれているロッドアンテナは、使用時最初に上へあげる。つまり、腕のような部分の中にロッドアンテナが収納されているのである。この腕は、真下方向から真上方向まで、180度動く。適当な角度でカクカクと軽いロックがかかる感じがして小気味良い感じだ。
真上まで起こしたら、ロッドアンテナを引き出せばよい。全部引き出すと、アンテナは360度自在に動く。後は用途に合わせて自在に角度を変えていけばよい。
無くても良い機能といえばそれまでだが、BCL少年の心をくすぐるメカニカルなしくみが受けたに違いない。もちろん、5900や2200にはこの様なしくみは無い。
【ダイヤルアジャスト】
TRYX-2000の機能で、何がよいかといったらこれだろう。5900にも2200にもこれはない。
MWやFMのダイヤル目盛り合わせを正確にするためのしくみだ。ダイヤルスケール窓の左側、IF_GAINつまみの下の銀色のつまみを動かすと、窓の中の指針が動くようになっている。動くのはMWとFM部分においてだけである。(SWの方は窓に指針がプリントされているので、固定となっている。)
ダイヤルスケールフィルムには、MWとFMに関しては細かい目盛りが施されている。いずれか周波数のはっきりしている局の受信をまずして、あとはダイヤルアジャストつまみを上下に動かせばよい。正確かというと困るが、使った感じではかなりの精度であると言えそうだ。良い目安になることは間違いない。SWでもしていただきたいくらいだ。
【総合的に】
短波での受信方法、ロッドアンテナ、ダイヤルアジャストと3つの項目でTRYX-2000について述べてきたが、どれもオリジナリティーあるものだ。東芝はこういうしくみで他機との差別化を図ったようであるが、惜しむらくは、短波の直読に関しては正確さと安定性に問題が残る。
目安としてのスプレッドダイヤルとしてなら許容範囲だが、マニアから見るとその煮詰めの甘いところは許容できぬものだったかも知れない。
現在、私が所有する同機は若干の不具合はあるものの、おおむね全機能が使えている。使ってみて感じたが、周波数直読性能については疑問符で、目安程度と考えているが、それを許容できれば実に楽しいラジオであると思う。ダイヤルアジャスト機能については、現行の家庭用アナログラジオにも備えて欲しいくらいのしくみだ。
このTRYX-2000はオークションに時折出るが、高値が付くラジオだ。自分も不具合ありとの事を承知でやっと手に入れた。やはり魅力的なラジオなのである。多くのマニアの所有欲を駆り立てる機種だ。