地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

間瀬のスナガニ

2005年09月18日 15時30分40秒 | 新潟地理歴史

 間瀬漁港脇の海水浴場。今は人気もなくひっそりとしている。写真のような開けた砂浜などには穴を掘って生息するカニがいる。その名もスナガニといい、開ける穴は下の写真のようなものである。直径1~2㎝程度だ。

 

 

 間瀬の砂浜をゆっくり歩いていると、カニたちが掘ったと思われる小さな穴があちこちにあるが、その際掘り出した砂の団子が、穴の周囲に散らばっているものも見受けられる。下の写真は穴の周りにある砂団子がまだ湿り気をおびていたので、そう古いものではないと思われる。

 

 

 さらに周囲全体を見渡すと、下の写真のように、蟻塚ならぬカニ塚と言いたくなるような砂を盛り上げた小さな山が散在しているのがわかった。

 

 

 写真を撮影したのは日中の太陽光線の強い時間帯であったので、カニたちは穴の奥でひっそりとしているのだろう。きっと夕方から夜間にかけてその姿を見せてくれることだろう。

 観察のためどうしても日中見たいというのであれば、穴の周囲を広めに砂を掘り出していくしかない。手でやっても良いが、小さな子供が砂遊びをするようなシャベルなんかがあると良い。

 最後にもう一枚。カニたちの食事の後と思われる小さな砂団子である。写真ではわかりにくいだろうが、砂浜表面がざらつき、少し黒っぽく見えるあたりはカニたちの食事の際に作られた砂団子が散らばっている場所である。恐ろしいほどの数である。おそらくは相当の数のカニたちがこの浜にいると思われる。残念だが、拡大した写真もあるのだが、どうも画像フォルダに格納できない。できたら追加で紹介する。

 

 

 

スナガニを調べるなら。


カニかにワールド カニ学入門
http://www.saga-ecf.or.jp/kanikani/sunahamanokani.htm

富山市科学文化センター・今月の話題No.292 スナガニ
http://www.tsm.toyama.toyama.jp/public/wadai/nendo2002/wadai292/wadai292.html

田舎で暮らそう・スナガニと追いかけっこ
http://homepage1.nifty.com/countrylife/umi4.htm

 

 なお、間瀬漁港は越後七浦シーサイドライン沿い、つまり国道402号を寺泊から新潟市方向へ向かっていくと行ける。背後に弥彦山がある。また、海水浴の楽しめる砂浜は港を挟んで東西沿岸にあるが、東側(新潟市側)のそれに浜茶屋などが集中している。付近は美しい海岸線が自慢の所だ。週末にドライブを楽しむものも多い。
 


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