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信濃川の大河津分水路の河口を境にして、
西側が寺泊、東側が野積(のづみ)である。
分水が完成してからは、川の流れの中心は
こちらにあるので、日々大量の土砂が分水か
ら日本海へと出て行く。以来、河口周辺の土
砂の堆積が、どんどんと海岸線を成長させて
いる。今日沿岸部の侵食に悩まされている新
潟市の海岸とは対照的状況。
さて、広大な土地を得たこの周辺は、沿岸
部では浜堤(ひんてい)に相当する付近は砂
防林に覆われているが、その内側に相当する
一帯は先人達の苦労により、田になっている。
下記は道端でふと目に入った説明書きであ
る。「越の歴史と自然ルート・砂丘地開田」
とある。原文をそのまま書き写してみた。
句読点のみ多少補っている。
越の歴史と自然ルート・砂丘地開田
昔から信濃川は人と水の苦斗の場であるて
(あってではないかと思うが..)悲惨な災
害がくり返された。洪水によって運ばれる土
砂の蓄積によって越後平野ができたといわれ
ている。その洪水防御のため先覚者の手に
よって日本海へ放流の計画が立てられ、明治
42年に着工し通水したのは大正11年で完工が
昭和6年である。新信濃川への放流により海
岸に土砂が堆積して広大な砂丘地が形成され
た。
食糧増産の一環として開拓適地に認定を受
けて昭和32年~昭和37年に亘り農林省代
行開墾建設事業で施行した開田で面積は約40
町歩で水源は新信濃川の上流より揚水機(100
馬力モーター)2台で取水して水路に流しており
昭和35年に設立された野積土地改良区が維
持管理に当っている。
S.61.6.野積観光会.寺泊町
注:寺泊町は現長岡市寺泊
雪国新潟県も、場所によっては雪があまり
降らないところがある。背後に丘陵地を抱く
寺泊付近では、雪雲の蓄積があまりないのか、
風は強いが積雪は大したものにならない。
天気の良い日など、陽気に誘われて現地へ
行くと、沿岸部に出たとたんに別世界ともい
いたいくらいである。この辺は夕日が日本海
に沈む絶好のビューポイントである。機会が
あったらおすすめする。
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写真撮影:2006.1.29
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2006年 地理の部屋と佐渡島
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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