団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

2007年09月25日 | 軽自動車

  スズキやダイハツなどの軽自動車メーカーの快進撃に対して他メーカーも手を打ってくるようです。

日経ネットより

日産、低価格戦略車を日本に・「軽」対抗へ80万―90万円

 日産自動車は2009年にも、80万―90万円程度の低価格小型車を国内で発売する方針を固めた。BRICs市場向けに開発中の戦略車と基本骨格を共通化し、アジアからの部品調達を大幅に増やして生産コストを削減する。国内で生産・販売される登録車(排気量660cc超)では最も安く、軽自動車(同660cc以下)並みの価格を目指す。海外で低価格小型車の投入を計画するトヨタ自動車、ホンダも追随する可能性があり、国内市場でシェアを高める軽に対抗する新市場づくりにつながりそうだ。

 国内新車市場の低迷が長期化するなか、消費者の軽シフトが加速。06年の新車総販売台数に占める軽比率は35%と10年前に比べて11ポイント上昇した。軽は車両価格が安いうえ、自動車普及の推進役を担う国内規格として優遇税制を適用され維持費が少なくて済むためだ。日産の低価格車投入は新興国の経営資源を有効活用して軽との垣根を壊す動きといえ、優遇税制見直しの議論にも影響を与えそうだ。(07:00)

軽自動車という日本独自の形式の見直しの時期が来ているのかもしれません。しかし、その考え方はこれからの省資源の時代には合っているはずです。大きなクルマにたった一人が乗っていると言う不経済さよりは小さくて燃費の良い軽自動車の方が余程時代に合っています。

 いっそのこと軽という枠をはずして、大きさと重さと燃費で税金を優遇するようにすれば良いのじゃないでしょうか。そうすれば、やたらと図体の大きい装備満載の燃費の悪い軽自動車より日産の進める低価格小型車の方が税金も安くなることもありそうです。そして、軽の方はもっと小さく軽い燃費の良いクルマに挑戦することが出来ます。

 そうなれば、純粋に省エネのクルマが評価されるようになるでしょうし、世界に受け入れられる戦略車ができてくるかもしれません。そして、やたらに図体のでかい燃費の悪いクルマに乗ることが恥ずかしいと思える時代が来るかもしれません。これこそ日本の省エネ車が世界を席巻し、省資源に貢献することになりそうです。

 小さくて、軽くて燃費の良いクルマは電気自動車のベースとしても使えるはずです。そして、小さなクルマは近距離、遠距離は公共交通という使い分けができれば大きなクルマはいらないはずです。

 でかいクルマをタバコをふかしながら飲酒運転するなんて最も恥ずべきことであるという考えが当然として受け入れられる時代が来れば面白いのですが。

意外と近いかも!


2007年08月26日 | 軽自動車

  第2846回で新車販売の不振を喜んでしまいましたが、又しても、私をにんまりとさせる記事がありました。

 FujiSankei Business i. 2007/8/21 より

  「軽」2世帯に1台…自家用車保有数は初の減 07年3月末

 全国軽自動車協会連合会が20日に発表した2007年3月末の世帯当たり軽自動車普及台数は、100世帯当たりで前年同期比1・1台多い47・9台と、31年連続で増加し、ほぼ2世帯に1台の割合となった。一方で、登録車の保有台数は減少しており、軽自動車を含む自家用乗用車全体の1世帯当たり保有台数は3月末に初めて減少。“軽高登低”の新車販売状況が、自動車保有構造にも変化をもたらしていることがわかった。・・・以下略

 二極化により我が家のように軽自動車しか買えなくなったのかそれとも少しでも環境に優しいクルマにしようとする人が増えたのかわかりませんが、どちらにしても良い傾向であることは間違いないでしょう。願わくばもっともっと軽自動車の比率が増えて欲しいものです。

 とは言いながらも、軽自動車がデラックス化して燃費も100ccクラスの小型車より悪くなっているのが気がかりです。

  そんなことを考えていたら、面白い記事がありました。

  NIKKEI NETより

  (8/17)炭素繊維で車1割軽く――東レと日産、車台開発

 東レは日産自動車などと共同で、先端材料の炭素繊維を使い、自動車の基幹部品である車台(プラットホーム)を大幅に軽量化する技術を開発した。自動車全体の重量を1割減らし、燃費性能を45%改善。耐衝撃性も1.5倍に高まる。3年後をめどに市販車への採用をめざす。温暖化ガスの排出削減に向けた世界的な燃費規制の強化を背景に、鉄を主力にする自動車用素材の転換が加速しそうだ。

 車台は自動車の足回りの骨格部品で、エンジンなどと並ぶ基幹部品。これまでエンジンの動力を車輪に伝えるプロペラシャフトに炭素繊維が使われている例があるが、今回の技術が実用化できれば基幹部品への初めての採用となる。

 今度のボーイング787の主翼には日本の炭素繊維が100%使われるそうですが、今まで車に使われなかったのはコストか整形の問題があるのでしょうか。

 いずれにしても、炭素繊維で軽量化と耐衝撃性の向上が図れるのなら是非軽自動車に採用して欲しいものです。

 それ以上に、エンジンの要らない電気自動車に使えばより軽量なクルマができるはずです。そうなれば燃費のみならず対人の事故でも衝撃が少なくて済み被害は小さく収めることが出来るのじゃないでしょうか。

 カーボン製の電気自動車こそ目指すべき方向のように思います。

これは良いかも!


2007年05月05日 | 軽自動車

  昨日、一昨日と軽自動車の比率が増えガソリンの消費量が減ったことや軽の電気自動車への期待などを書きましたが、その軽の勢いも一休みのようです。

  日刊工業新聞より

  4月の新車販売、16カ月ぶり「軽」減少-登録車は22カ月連続減

  好調な「軽」が失速―。全国軽自動車協会連合会が1日まとめた4月の軽自動車新車販売は前年同月比6・4%減の13万9779台と16カ月ぶりの前年実績割れとなった。

 06年は4月時点で新型車が4車種も発売されていたのに対し、07年は1車種のみと新車効果の“差”が現れた。通年でも2車種にとどまる。足元ではガソリンの小売価格上昇の追い風もあるが、3年連続過去最高更新中の軽販売にも新車効果の剥落(はくらく)は否めず、07年は「想定通り」(全軽協)久々の減少となりそうだ。

 【登録車、低水準続く】

日本自動車販売協会連合会が1日まとめた4月の登録車新車販売は22カ月連続で減少。統計をとり始めた68年以来、過去2番目の低水準で、ピーク時91年の半数にも満たない低迷ぶり。自販連は「大衆車分野で消費者心理の冷え込みがみられる」と2年近く続くマイナスに不安を隠せない。

 軽も減っていますが、それ以上に登録車の減少は深刻なようです。しかし、考えようによってはクルマの台数自体が減っているとすれば地球環境にとっては歓迎すべきことじゃないでしょうか。
  世界を相手に絶好調のトヨタを代表とする日本の自動車メーカーに比べて国民は先行きの見えない将来にクルマを買う元気もないようです。企業だけが儲けて国民はジリ貧の日本の現状をこれほど見事に表している現象はないのじゃないでしょうか。
  これから人口減になる日本の自動車販売はこれから減る一方なんてことになれば意外な方向から温暖化問題が好転するかもしれません。

皮肉ですね!


2007年04月10日 | 軽自動車

  軽自動車の健闘に気を良くしている私ですが、燃費の面では必ずしも軽が良いとは言い切れないようになってきているようです。

  そのことを常に指摘している市民のための環境学ガイド今月の環境4月6日の昨年度の新車販売台数ランキングでも触れていました。

  ・・・略

  C先生:軽が1、2位独占。軽の規格に、是非とも燃費の項目を入れたい。実用燃費で、フィット(1500cc)よりも悪い軽は、やはり妙だ。そうなれば、軽の規格が生きるだろう。

 軽にも燃費の良い車種はある。ワゴンRもMT車はかなり良い。CVTなのに燃費の良いスバルのステラが売れないのが残念。

ダイハツ・ムーブ(CVT)の燃費は、エスティマ・ハイブリッドとほとんど変わらない。やはり、燃費は、大きな要素にならないのだろうなあ。

 参照:http://response.jp/e-nenpi/award2006/

 軽も売らんが為のデラックス化がこうした燃費を犠牲にした車造りになるのでしょう。消費者がもっと燃費を重視した車選びをしない限りこの傾向は無くならないでしょう。
  しかしながら、時代は省エネが受け入れられる方向に向かっていると思われる今こそ、もう少し小さくて軽くて燃費の良い車は歓迎されるのじゃないでしょうか。もう一度、初期の頃の軽に戻ってみてはどうでしょう。案外売れるかも。

何処かやりませんか!


2007年04月09日 | 軽自動車

  第2756回に続いて軽自動車の健闘の話題です。

   FujiSankei Business i.より

  「カローラ」「ワゴンR」新車販売また首位 4年連続 2007/4/6

  日本自動車販売協会連合会などが5日発表した2006年度の車名別新車販売実績によると、登録車はトヨタ自動車の小型乗用車「カローラ」が前年度比1・2%増の14万7874台と4年連続で首位となった。軽自動車はスズキ「ワゴンR」が6・9%減ながらも22万679台を確保し4年連続の首位。登録車と合わせた乗用車全体でも3年連続でトップだった。

乗用車全体の上位10車種中、6車種を軽が占め、好調ぶりを示した。登録車はほとんどの車種がマイナスで、需要低迷が全ジャンルの車種に及んでいる。・・・以下略

 良いですね、今年も軽がトップです。天下のカローラも軽にはかないません。日本人が利口になったのか、それとも二極化による所得の減少の所為か分かりませんが、結果良ければ良いのじゃないでしょうか。

 しかし、第2668回第2674回数字と比べると微妙に違っているようですが、どちらが正しいのかと言えばきっと今回の方なんでしょうね。それとも、2006年(06/106/12)と2006年度(06/407/3)の違いなのでしょうか。どちらにしても体勢に影響は無さそうですが、紛らわしい表現は止めて欲しいですね。この当たりが、日本の官僚制の悪いところでしょうか。

どうなんでしょう!


2007年04月06日 | 軽自動車

  第2668回第2674回で取り上げた軽自動車の快進撃が今年になっても続いているようです。

  FujiSankei Business i.より

  06年度軽自動車販売 初の200万台超 ダイハツが首位 2007/4/4

  全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が3日まとめた2006年度の軽自動車販売台数は、前年度比4・2%増の203万570台で、年度ベースで初めて200万台を突破した。メーカー別シェアではダイハツ工業が30・3%となり、スズキを上回り初めて首位に立った。

軽自動車と、2日に日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表した登録車(軽自動車を除く)を合わせた06年度の自動車総販売台数は4・1%減の561万8500台となり、4年連続で減少した。軽自動車の販売は好調だったものの、販売規模が大きい登録車が8・3%減と落ち込んだのが響いた。

 ダイハツは、06年に主力の「ムーブ」など新型車3車種を軽自動車市場に投入したことで、販売台数を4・1%増の61万6206台へと大幅に増やし、過去最高を記録。今年3月に創業100周年を迎えた記念の年に、念願の首位奪取を実現した。・・・以下略

第2668回の発表と順位が変わっていますね。ダイハツが逆転したようです。ダイハツが面子にこだわって数字を挙げたのでしょうか。こうした数字も何処まで信用できるのでしょうね。いずれにしても体勢に影響は無さそうですが。

 同じくFujiSankei Business i.より

  06年度の国内販売 “軽”への依存鮮明 日産・ホンダ比率高まる 2007/4/4

  自動車各社の国内販売で、軽自動車依存が一層鮮明になってきた。軽自動車を除く新車販売が落ち込むなかで、各社は人気の軽自動車拡販に注力。2006年度の国内総販売台数に占める軽自動車の比率は日産自動車で前年度比4・8ポイント増の19・4%、ホンダは6・8ポイント増の41・0%にまで高まっている。・・・以下略

  各社が軽自動車へ傾斜しているのにスズキだけが逆の動きというのも面白い現象ですね。しかし、全体としては、環境という面から考えれば良い傾向と言えるのじゃないでしょうか。尤も、デラックスになりすぎて燃費が悪くなっているのは歓迎できませんがそれでも図体の大きな車に一人で乗るよりは良いのじゃないでしょうか。
  日本の車は全て軽なんてのも面白いのじゃないでしょうか。それでも大きな車にのりたい人には目一杯税金を払って貰うようにすれば良いでしょう。
  それにしても、企業や一部の金持ちばかりが儲ける時代が軽自動車の売り上げ増に繋がり、自動車会社が利益に苦労していると言うのも皮肉で面白いと思うのは私だけでしょうか。 

ざまあみろ!


2007年01月14日 | 軽自動車

  第2668回で年間200万台を突破した軽自動車を取り上げましたが、車種別販売台数でも素晴らしい成績を収めているようです。

  YOMIURI OMLINEより

  新車販売 ワゴンR首位

  日本自動車販売協会連合会や各メーカーが11日発表した車名別新車販売台数によると、2006年に国内で最も売れた新車(軽自動車を含む)は、スズキの軽乗用車「ワゴンR」で、221066台と3年連続のトップとなった。

トップ10車種のうち6車種を軽自動車が占めた。

 FujiSankei Business i.より

 06年新車販売 カローラが4年連続首位 2007/1/12

  日本自動車販売協会連合会が11日に発表した2006年の車名別新車販売ランキング(軽自動車を除く)は、トヨタ自動車のカローラが4年連続首位となった。2位はトヨタの「ヴィッツ」、3位にホンダの「フィット」と小型車が続き、トップ3は昨年と同じ顔ぶれだが、3車種とも前年割れとなり国内市場の落ち込みを反映した。

 また、トヨタは12年ぶりにトップ10に7車種がランクインするという好調ぶり。

 一方、軽自動車の年間販売は、スズキの「ワゴンR」が3年連続トップ。2位のダイハツ工業の「ムーヴ」とともにカローラの台数を大きく上回り、軽人気を改めて印象づけた。・・・以下略

  2位のムーヴが18万4983台でカローラが14万3176台ですから軽の強さが際立っています。これが、価格だけでなく環境を考えての購入だったら日本人もたいしたものだと言えるのですが、やはり単に価格や燃費と税金の安さなど経済性を重視したということでしょう。
  しかしながら、動機は何であれ軽自動車が増えることは悪くないはずです。この傾向を上手く利用して、燃費の良い車にはもっと税金を優遇する方式で日本から大きくて燃費の悪い車を無くしてしまって欲しいものです。

やらないだろうなぁ!


2007年01月08日 | 軽自動車

  第2468回第2500回などで取り上げた軽自動車が予想通りの年間200万台の大台乗せを達成したそうです。

  時事ドットコムより

  2007/01/05-16:00 軽自動車販売、202万台=06年、初の大台乗せ-全軽協

  軽自動車の年間販売台数が初めて200万台の大台に乗せた。全国軽自動車協会連合会が5日発表した2006年の軽自動車販売実績は、前年比5.2%増の202万3619台となり3年連続で過去最高を更新した。低燃費や優遇税制による経済性の高さが人気を集めた。

主要メーカー別では、スズキが61万1362台。欧州向け小型乗用車を増産するため軽自動車の減産に踏み切った影響で1.1%減少したが、販売シェアは30.2%で首位を維持した。2位のダイハツ工業は2.2%増の60万1271台。3位以下はホンダ、三菱自動車、富士重工業、日産自動車、マツダと続く。

 大変良い傾向ですが、その軽にも問題ありと、第2650回でも取り上げた市民のための環境学ガイドが再度2007年型消費のビジョン 01.06.2007で取り上げています。

  ・・・略

  C先生:昔は、軽と言えば、軽量なのがあたり前だったのだ。・・・以下略

  客のニーズでデラックスになって、リッタークラスより車重が重くなって燃費も悪いものがあると言うことだそうです。それでは本末転倒ですね。
  やはり、大きさと燃費で税金を決めるべきでしょう。大きくて燃費の悪いものとの差を徹底的に付けるべきです。これならあえて不経済な車に乗ろうと言う人は少なくなるでしょう。その上、例え金が有り余っていても大きな重い車に乗っているのは恥ずかしいことだという風潮を作り上げることです。
  何と言っても、車を持つこと自体が恥ずべきことであって、ましてや燃費の悪い車に乗るなんてことは世界を敵に回すことだと思い知らせるべきです。

なんて時代は近いかも!