第4032回で取り上げたトヨタの軽自動車販売がいよいよ始まるようです。果 たしてどんな変化が業界に起きるのか興味深いものがあります。
MSN産経ニュースより 2011.9.26
トヨタ、軽自動車発売 ダイハツ「ムーヴ コンテ」をOEM調達
トヨタ自動車は26日、軽自動車「ピクシス スペース」を発売したと発表した。トヨタブランドとしては初めての 軽自動車で、これにより国内の全乗用車メーカーが軽自動車を販売することになる。
グループのダイハツ工業の「ムーヴコンテ」をOEM(相手先ブランドによる生産)調達した。エンブレム以外は、 ムーヴコンテそのままとした。価格は112万円から。カローラ店とネッツ店を中心に全国211店で取り扱う。
トヨタは2010年9月に、ダイハツから軽自動車をOEM調達することで合意。3車種で年間6万台を販売すると しており、今回のピクシス スペースが第1弾。今後、ダイハツの「ハイゼット」をベースにした2車種目を投入する計 画だが、3車種目についてはまだ決まっていない。
国内全体の自動車販売は、若者の車離れなどで伸び悩むものの、軽自動車は需要が堅調で国内市場の底上げに貢献し ている。特に通勤や買い物の足として車が欠かせない地域では、2台目の車として購入されるケースも多く、普及台数が 伸びている。
トヨタ系列の販売店では、低燃費、低価格の軽自動車を品ぞろえに加えたいという要望も強く、グループのダイハツ からOEMで調達し、軽市場に参入した。
強力な販売力を持つトヨタが販売に乗り出すことで軽の販売が今まで以上に増えることになるのでしょうか。それ にしても、ダイハツに任せてきた軽を取り扱うようになったのはそれだけ軽の販売シェアの伸びに危機感を抱くディラー からの突き上げに抗し切れなかったと言うことでしょうか。
これも派遣制度や海外生産などで購買力が落ちてきた所為だとすると自動車メーカーにとって強烈な逆襲と言えるので はないでしょうか。2極化の止まる気配の見えない日本では残念ながらこの傾向はますます大きくなりそうです。
これがもっと進めば自動車離れにもなり、環境やエネルギー面では日本にとって良い傾向になりそうです。いよいよレン タル自転車の出番か。
皮肉なものですね!