サウジアラビアは最悪の道を選んだようです。何と、アメリカからChinaへ乗り換えだそうです。
まさか、これでChinaが生き残るとは思えないだけにサウジはChinaと共倒れとなるのでしょうか。
宮崎さんが報告してくれています。サウジの未来も危ないがアメリカも危なそうです。やはりトランプさんの復活しか中東の安定は無理のようです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和五年(2023)12月9日(土曜日)弐 通巻第8042号
「れっ?」。サウジアラビアが中国へ800名の留学生派遣
アメリカ人の中国留学はピークが1・1万人、いまは130人
欧米は中国批判を強め、とくに米国は孔子学院閉鎖、パンダ送還。中国からの留学生ヴィザは厳しく一年ごとの審査とした。
だが、中国の若者の米国留学熱は納まらない。
2018年統計でアメリカ人の中国留学は11000名もいたが、22年統計で130名。台湾への留学が480名ほど。殆どが語学留学である。ちなみに日 本からの中国留学は2017年に14700人だった。それが7900人、5519人となり2020年統計は2411名。日本の若者からも中国留学ブームは 去った。
この傾向とは反比例して、サウジアラビアは、今後五年間に800名(毎年150名前後)をサウジの若者から選抜して中国留学に派遣する。
中国とサウジは11月に通貨スワップを締結し、バイデン政権は慌てた。ドル基軸体制に亀裂が入ったからだ。
プーチンも反撃に出た。
12月6日、プーチンはUAEとサウジアラビアを電撃訪問し、石油ガス、ハマス問題を討議し、日帰りの強行軍。7日にはイランのライシ大統領をモスクワに迎えた。
このプーチン外交も又、バイデン政権を刺激する。あまつさえサウジとイランの修復を仲介したのが中国だった。
サウジが中国へ留学生を送り込む理由は語学研修であり、これから中国との取引が増えれば、中国語の通訳、中国語を操れる外交官が必要となるからだ。
2022年10月、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコと中国石油大手の中国石油化工(シノペック)が福建省に「石油精製・石油化学コンプレック ス」を建設し、2025年末までに操業を開始すると発表している。日量32万バレルの製油所と年150万トンの熱分解施設を含む施設を建設する。
サウジアラムコはサウジ政府が98・5%の株主で、2019年のIPOでは史上空前の256億ドルをあつめ、翌年にも増資して投資家の期待に応えたため、IPOでは294億ドルとなった。23年ウォール街最大のIPOはエヌビディアだった
2022年12月にはサウジラビアと中国は30件、合計300億ドルの投資に合意した。
グリーンエネルギー開発、水素、太陽光パネル、クラウド、医療プロジェクトなどで、プロジェクトが並んだが、具体的な工期や決済方法などは発表されなかった。
何だかおかしな様相です。世界はどんどんおかしくなりそうな気がします。最悪の場合もあるのじゃないでしょうか。
こうなると来年があるのか心配になります。さて、どうなることやら。
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