団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

なんだこれは? 黄色いバーが並んだJR「新型ホーム柵」の正体

2018年12月29日 | 国際

  クルマ主体から鉄道などの公共交通を主体にした交通体系に帰ることこそが環境問題や災害対策からも日本がとるべき道だと何度も書いてきました。
  その鉄道にも弱点は沢山あります。その一つにプラットホームからの転落事故があります。特に盲目の方が転落されるのはなんとか防ぎたいものです。
  ホームにドアを付ける対策が考えられていますが、車両のドアの位置が違うなどの問題もあり、コスト懸かり過ぎることもあり普及が遅れています。

  ところが、日本人はやはり凄いですね。徐々にとは言え、いろんなアイデアが実現されてきているようです。
  殆ど外出もしない生活が続いているのでそんなことが起きているのも全くしりませんでした。

  産経さんが、そんな素晴らしい動きを取り上げてくれています。

  SankeiBizより     2018.12.23    

  な んだこれは? 黄色いバーが並んだJR「新型ホーム柵」の正体

 「なんだこれは?」

 ここは東京都の福生市と昭島市にまたがるJR拝島駅の5番線ホーム。黄色くて長いバーがまるで柵のように並んでいる。バー が自動で上昇し、列車の扉が開くとお客が次々と中に乗り込んでいく。そして、バーが下降して元の位置に戻ると、扉が閉まって 列車は出発していった。(昆清徳,ITmedia)

 拝島駅の階段には「『昇降式ホーム柵』の使用を開始いたしました」というポスターが貼ってある。線路上へお客が転落した り、列車との接触を防止したりするために設置したと書いている。ホーム柵に触れたり、物を置いたりするとセンサーが検知し、 動作の途中でもバーが停止するようになっているという。

 JR東日本八王子支社の広報担当者に尋ねてみると、この昇降式ホーム柵は2015年から実験的に導入しているもので、 「(メリットやデメリットについて)検証を行っている途中」だという。ちなみに、八王子支社管内でホームドアが設置されてい るのは拝島駅だけだ。

 駅のホームドアというとドアが横にスライドするタイプしかないと思い込んでいた記者は、昇降式ホーム柵以外にどんな珍しい ホームドアがあるのか、調べてみることにした。すると、「昇降ロープ式ホーム柵(支柱伸縮型)」や「大開口ホーム柵」といっ た新型ホームドアが次々と誕生していることが分かった。

  10万人以上の駅に優先してホームドアを整備

 15年に「交通政策基本計画」が閣議決定されたことを踏まえ、国土交通省や鉄道事業者はホームドアの整備を積極的に進めて きた。東京オリンピック・パラリンピックや、超高齢化社会の到来に備える目的がある。

 国交省の担当者によると、20年度までに約800の駅にホームドアを設置することを目標にしており、現時点では700以上 の駅で設置が完了しているという。

 ホームドアは、1日の利用者数が10万人以上の駅を優先して設置する方針になっている。鉄道事業者がホームドアを設置する 際、国が費用の3分の1を上限として補助する制度がある。鉄道事業者からの申請が多く、全ての要望に応じ切れていないのが現 状だ。

 ホームドアを設置するには時間がかかる。設計段階から工事が完了するまで2~3年を要することもある。なぜかというと、 ホームドアはかなりの重量があるため、設置する前にホームの補強工事が必要になるケースが多いからだ。さらに、夜間しか工事 ができないため、工期も長くなる。

 ホームドアの整備にはお金もかかる。1ホームを整備するのに数億~数十億円かかることが多いという。

 国交省の調査では、16年度におけるホームからの転落件数は2890件となっており、このうち視覚障害のある人は69件を 占める。また、転落した要因を見てみると、最も多いのが「酔客」で1781件となっている。10~16年度の転落件数は横ば いの状況が続いており、重大な事故を防ぐためにはホームドアの導入が欠かせないが、工期や費用の面で一朝一夕にはいかない事 情がある。

 そこで、現在、さまざまなタイプの新型ドアの開発が進んでいる。国交省が公表している「新型ホームドアの技術開発と実用化 について」という資料を参照しながら現状を解説しよう。

  設置費用を軽減するタイプの新型ホームドア

 ホームの補強工事や設置工事の費用を削減するために開発されたのがJR東日本メカトロニクスの「スマートホームドア」だ。 これは、ドアの部分をフレーム構造とすることで、軽量・簡素化を図っている。スマートホームドアは16年に町田駅(東京都町 田市)で試行導入されている。また、日本信号は「軽量型ホームドア」と呼ばれるタイプのホームドアを開発している。これは、 重量を従来型の半分程度まで軽量化したタイプで、17年に九大学研都市駅で実証実験が行われている。
出所:国交省「新型ホームドアの技術開発と実用化について」

  車両タイプの制限を受けないタイプのホームドア

 ホームに扉が3つある車両や扉が4つある車両が入ってくると、ホームドアの導入が難しくなる。この問題を解決するために開 発が進んでいるのが、ドアの開口幅を大きくとることができるホームドアだ。

 具体的には「昇降ロープ式ホーム柵(支柱伸縮型)」「昇降ロープ式ホームドア」「昇降バー式ホーム柵」という開口部がロー プやバーで構成されているタイプと、「大開口ホーム柵」という2重引き戸構造のタイプがある。

 記者が拝島駅で見かけた昇降式ホーム柵は昇降バー式ホーム柵に該当する。拝島駅以外では、相模鉄道の弥生台駅(横浜市)で 実証実験が行われた。実用化も進んでおり、JR西日本の高槻駅(大阪府高槻市)には昇降ロープ式ホーム柵(支柱伸縮型)が設 置済みで、近鉄の大阪阿部野橋駅(大阪市)でも18年12月15日から昇降ロープ式ホームドアの使用が開始される。

 大開口ホーム柵は通常の横開きタイプのドア部分を2重引き戸構造とすることで、開口幅を大きくとることが可能なものだ。 16年に東京メトロの九段下駅(東京都千代田区)で実証実験がされている。

  車両のドア位置に応じてドアが移動するタイプ

 車両のドア位置に応じて、ホームドアの開く位置が変更できるタイプもある。それは、「戸袋移動型ホーム柵」と「マルチドア 対応ホームドア」で、それぞれ西武鉄道の新所沢駅(埼玉県所沢市)と京急電鉄の三浦海岸駅(神奈川県三浦市)で実証実験が行 われた。

 首都圏で駅を普段利用していると「ずっと工事が続いているなあ」「いつまでたってもホームドアの導入が進まないなあ」と思 うことが多いのだが、費用や設置工事の問題を乗り越えて普及を進めるためにメーカーや鉄道事業者はこのような開発を続けてい たのである。

  なる程、バーならコストも押さえられそうです。やはり、日本人は優秀ですね。この分なら、いずれ低コストのものが出来、日本中のホームに設置される時も来るのじゃないでしょうか。楽しみです。
  こうなると、もう一つの弱点でもある踏み切りも無くしてもらいたいものです。いよいよ公共交通主体の時代がくるかも。

 日本こそがやるべき!


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