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きみがぼくを見つけた日

2016年04月25日 19時58分35秒 | 洋画2009年

 ☆きみがぼくを見つけた日(2009年 アメリカ 110分)

 原題 The Time Traveler's Wife

 監督 ロベルト・シュヴェンケ

 

 ☆ブラピはなぜ主演しなかったのか?

 ブラット・ピット製作総指揮の筆頭に名を掲げているのに、なんで主役をはらなかったんだろ?

 その方がヒットしたんじゃないかって気もするんだけど、ちょっと年齢的に難しかったんだろか?

 それはいいけど、この時間跳躍については、最初、母親の車に乗ってて事故に遭ったときに起こるんだけど、たぶん危機を本能的に回避するため引き起こされたとおもわれ、で、ほんの数秒前に戻る。その後は徐々にその跳躍の幅が広がって、やがては自分の死後にも跳躍できるようになっていくっていう設定なんだろね、たぶん。ただ、それが精一杯の時間跳躍なものだから、アメリカが独立したときとか、第三次世界大戦が勃発するときとかいった、とんでもなく長い時間は跳躍できないってことになるんだろね。そもそも恋物語にそんなものは必要ないけど。

 まあ、こういう話はどうしてもご都合主義になりかねないもので、うまくすればハッピーエンドにも持っていけるんだけど、自分の未来っていうか運命はすでに起きたことと考えるから時間跳躍した正にそのとき猟銃の弾丸が飛んできたっていう事実から逃れることはできないっていう展開にしているのは、やっぱりあれだろね、現実には死別してだけどこれから先もレイチェル・マクアダムスとエリック・バナは再会し続けるんだろな~っていう余韻たっぷりな締めくくりにしたかったんだろなと。

 ただ、脚本はきわめて繊細に作られてて、やがて生まれるふたりの娘が登場したのはかなり効果的で、意外な展開って気もした。こういう飛躍が、この物語には必要なんだね。頭の中がこんがらかりそうになるのを上手にリードしてくれて、矛盾のないように過去と現在をモザイク状に切り張りしてる。うまいね。

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