◎ある戦争(2015年 デンマーク 115分)
原題/Krigen 英題/A War
監督・脚本/トビアス・リンホルム
出演/ピルウ・アズベック ソーレン・マリン ダール・サリム ダルフィ・アル・ジャブリ
◎アフガニスタン、ヘルマンド州
平和維持軍として派遣されたデンマーク陸軍の中隊が、空爆支援を要請して爆撃をおこなったことで民間人11人が死亡し、その中には子供すらおり、この誤爆について中隊の指揮官が殺人罪で起訴されるという物語なんだが、故郷に残してきた子供たちと再会したのも束の間、起訴された自分に突きつけられた子供の問いかけが「パパ、ほんとうに子供を殺したの?」というのはなんとも生々しいし、辛いね。
でも、敵の姿を視認しないかぎり空爆の要請はしてはならないというのはわからないでもないけれども、そんなことをいっている間に自分の部隊も自分たちが守ってきた村や人が熾烈な攻撃を受け続け、殺されていかねばならないとしたら、どうだろう。
空爆してくれっておもうだろうし、要請するんじゃないか。
そう問いかけられているわけだ。こういう映画は強烈だよね。