☆スポットライト 世紀のスクープ(2015年 アメリカ 129分)
原題/Spotlight
監督/トム・マッカーシー 音楽/ハワード・ショア
出演/マーク・ラファロ マイケル・キートン リーヴ・シュレイバー スタンリー・トゥッチ
☆カトリック司祭による性的児童虐待事件
なんとなく想像がつくんだけど、カトリック教会が子供を保護あるいは庇護してきた事実はむろんあるのだろうけれども、それは子供を持つ親あるいは子供本人が教会に対して崇敬の念をもち、かつ全面的に気を許してしまうとい習慣的な心根を逆手に取った、実に非道かつ卑劣な事件だといわざるをえない。
その事件を徹底的に調べ上げて2002年1月に報道してみせたボストン・グローブ社の記者たちを描いたのがこの映画なんだけど、正義大好きアメリカ人にとってこれほど興味を惹かれる映画もなかったろう。こういう映画は、なかなか邦画では登場しないね。溜め息でちゃうよ。
けど、紅一点のレイチェル・マクアダムスがこの映画の宣伝で来日したときのビデオを見たら、なんとまあ派手な衣装だこと。銀幕の中に登場する知的な冒険心に満ち溢れた魅力的な女性記者はいったいどこへ往っちゃったんだろうって感じだ。
まあそれは余談だけれども、こうした児童への性的虐待はなにもアメリカのみならず、イギリス、アイルランド、ドイツ、メキシコ、ギリシャ、オーストラリアなど世界中で起きているらしい。おどろくべきことに報道された当時にローマ法王だったベネディクト16世が大司教をつとめていたミュンヘン管区でもそうした事件が起こっていて、それが退位のひきがねのひとつにもなったらしい。
すごい話だけれど、実をいうと、日本でも起きてる。
なんとなく、ああ、そうかもしれないな~っておもっちゃうんだ、ちょっと。
(以下、2度目)
新聞社の新任編集局長の、神父の虐待事件の記事に興味を持つところが、抜けてる気がする。
つまり、新聞社が事件の情報の開示を求め、教会と戦うきっかけになるところが欠如している。
この導入は大事だとおもうんだけどな。えらくすべて、さらりと撮ってる。テンポは、早い。たくさんの情報をつめこまないといけないからだろう。けど、被害者の会のsnapの登場が遅いからか、事件に入り込めないし、重要さがちょっと伝わってこない気がするんだよね。