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ソルジャーズ ヒーロー・ネバー・ダイ

2022年04月10日 13時33分30秒 | 洋画2017年

 ◇ソルジャーズ ヒーロー・ネバー・ダイ(Kiborgy)

 

 事変というか、戦争というか紛争というか、長い長い戦争の中の一部というか、よくわからない。

 ただ、ウクライナ側から見た紛争時のドネツク国際空港における戦闘ってことだけはわかる。脚本は、ハリウッドに感化された観がありありで、なんとなくスマートな会話を交わしたいところだけど上滑りしてる。半世紀くらい遅れてるような印象があるな~。

 でも、画づくりは本気でやってる分、すごい。

 ただ、戦闘していないときに、まあ、語ることがどうにも禅問答みたいで。

 おまえはゴーゴリは世界の文学を形づくったというが、おれはロシア語で書かれたことが気に食わないんだ、と国粋主義者と揶揄される兵士が反論して、おまえは夢見るリベラルバカと呼ぶところがある。母国語を使わずにロシアの深淵さを讃えるからこんなことになるんだと

 そりゃまあそうかもしれないんだけど、こんな会話を戦闘中にするんだ?

 問答はさらに続いて、いまだにコサックしかない骨董品めがと詰られれば、今までに母国語で話してきたか?とまた反論を被せる。充分に話してきた言語は武器になる、それで初めてウクライナ人といえるんだ。そんな主張をして意見を戦わせる。すげえな、戦闘よりこっちの方が長くないか?

 戦場の禅問答だったわ。

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