◎チャイルド・ブライド 売られる子供たち(I Was a Child Bride)
このサラ・ニコルズっていう監督は素人なのかテレビの報道ディレクターなのかわからないんだけど、まあそれなりに一所懸命に児童婚を追いかけてる。
でも、アメリカっていう国の病根は深いね。少女の自分を強姦した野郎と結婚させられて、しかも子供まで産ませられて、それを宗教的なところからか外聞を気にするところからか、両親も親戚も認めざるを得ないっていうとんでもない事実が、この現代のアメリカのすべての州で蔓延してるなんてのは、あかん。
こういうところでも、まるきり頼りにならないのは頑迷な爺いの政治家だ。どこの国もおなじで、眼の前の被害者が涙ながらに訴えているのに、自分の母親も10代で結婚したが幸せな夫婦生活をおくってわたしを育ててくれたとかいってる始末だ。あんたの事情を聴いてるんじゃないんだよって、観客はみんな感じただろう。