◎ヒトラーの忘れもの(Under sandet)
物語は単調なんだけど、ナチスドイツの残した浜辺の地雷を捕虜にした少年兵たちに除去させるというのは、その復讐心はわかるにしてもやはり非人道的だ。というより戦争捕虜に強制労働をさせるのは明らかなジュネーブ条約に違反している。かれらが担当した地域の地雷は45000個におよび、それをたった14人の初年兵のような若者に撤去させるのは不可能に近く、最終的には4名にまで減っていくんだから、これは明らかな処刑といっていい。で、そうした若年兵の捕虜を統括するデンマーク軍の軍曹ローランド・ムーラーの視点で描かれるわけだけれども、けっこう、感動作になってる。ただ、これをデンマークが製作しているのがいいね。贖罪ってわけでもないだろうけど、好ましい。