◎ヤーラ(Yara)
青というか原色が綺麗だな~。画面が好いわ。
ほお、ヤーラはアラビア語で蝶々なのか。そうか、歯を矯正してる13歳の少女の名前なのね。このバレエの練習をしてる子が殺されて紙飛行機を飛ばしてる畑に棄てられたわけね。
うわ~雪が虫みたいに降ってきてるわ。徐々に積もってくるし、時間の経過するにつれて不安がつのってくるのをこうやって雪が音もなく迫り積もってくるのをあらわすとか、なかなかできんぜ。
ヤーラは日記を残してる。昼に挟まれた夜、とある。おお~文学的やんな。とはいえ、ドン・マッツィて誰のことかはわからないけど。
半分までが行方不明になってから死体発見までの右往左往に費やされてる。こういう筋立てがいいかどうかは疑問だ。この分まるきり物語が進展してないもんね。
ところが、いきなり遺伝子情報の話になる。ヤーラは暴行未遂で背中を刺されたまま雪の中に放置されたことで死んだ。その死体に血痕が残ってて、関係者や付近の住民に徹底的に遺伝子の検査をすると、1年以上経ってから部分的に合致した人間が出てくる。その男の親戚が犯人だ、婚外子で親戚ということを知らない者をつきとめていくっていう展開になるんだけど、へ~っておもった。こんなことがほんとにおこなわれたんだあ。
DNAの変異体はアレルという。容疑者の遺伝子にはこの変異体があるんだけど、すでに亡くなってる父親にはそれがない。つまり、父親の不倫相手に、それがある。その女を父親が赴任していた町で探せばいい。そうしたことから犯人に迫っていくんだけど、なるほど、この先こういう捜査は一般的なものになっていくんだろうか?
変わった映画だな~。