◇アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場(Tuntematon sotilas)
なるほど、継続戦争のあらましなんだね。
でも、古いな。古参兵エーロ・アホの視点で描かれるんだけど、カレリアで農場を営んでいたのが土地を奪われたことからその奪還のためにも入営して戦い続けるっていうのを主軸にして、そのまわりの数人の兵たちの動向も描いていくっていう常道の筋立てで、なんとも古臭い。
カリンカを歌い踊って、兵たちの相手になる女教師のところだけが妙になまめかしいのと、エーロ・アホが休暇で帰村したときに女房のパウロ・ヴェサラとサウナに入るところだけがよかった。あとはたしかに相当な火薬をぶちこんだんだろうなっていう戦争場面の連続なんだけど、どうにも将官が悪くて兵は好いやつっていう構図はなんとかならんものかっておもっちゃったわ。