Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編62. 温故知新の世界

2011年07月17日 | Kyoto city

 夕べも祇園祭・宵山へ、EP-2にバナライカ・マクロエルマリートを持参した。
 今年は宵山が土曜日なので、例年より人出が多い。ほとんど一方通行のラッシュ状態でとても撮影どころではない四条通の北側は、「しみだれ豚饅」を食べるのにとどめ、南側の比較的人出が少ない鉾街を徘徊していた。
 今日は、ライティングの設定を変えずに、AUTOで撮影してみた。マクロエルマリートは、線の細い繊細な味のある描写だ。結局今年の祇園祭は、もつぱらこのレンズだけで撮影していた。このレンズはの焦点距離は、予想外に 使いやすく、実用的なマクロレンズだ。ボディに付けっぱなしという人が多いのも、わかるように思われる。
 オリンパスの14-150mmズームレンズも、この上なく便利なのだが、長く使用していると、便利故に何故か飽きがくる。やはり歪曲収差の少ないスキッとした画面が得られる単焦点レンズに次第に惹かれてゆく。
 今後12mmの明るい単焦点レンズがでるので、こちらも是非入手したい。そうすれば手元には、12mmの超広角、標準レンズに相当するパンケーキレンズの17mm、そしてこの望遠の45mmマクロレンズとなり、これで大方の撮影をカバーできる小型軽量システムになる。
 今ではズームレンズが当たり前の撮影機材だが、これからは単焦点レンズのシステムが復活してくるのかもしれない。それは、今も変わらず製造を続けているライカシステムの考え方でもある。撮影機材の世界も20世紀に完成された、温故知新の世界なのであろう。
 今日は、祇園祭のハイライトである山鉾巡行があるが、日曜日でもあり、人出も多いのでパスしよう。蝉が鳴いている、もう夏の盛りである。

祇園祭宵山,2011年6月25日
OLYMPUS PEN E-P2,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f/2.8.
ISO200,露出補正-1/3,f3.5,1/125,iFinish

コメント
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