Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日173. マロロスの市場・続

2019年04月04日 | field work

 

 マロロスの市場に出かけたのは、もちろん夕飯のおかずを調達するというピットピタンの人たちの用事にくっついていったわけだが、私は撮影に没頭させてもらった。おかげて夕飯のバーベキューには、肉の他に海老や烏賊にもありつくことができた。感謝!、感謝!である。

 ふと気がつくとフィリピンではサラダをあまり見かけなかった。私達の経験でも唯一レストランで注文したぐらいだ。つまりタンパク質を日々とっていて、野菜は精々煮物にする程度で日常あまりみかけない。気候が暑いので食材が長持ちしないだろうし、一々市場まで出かけているのも面倒だ。実際ピットピタンからマロロスの市場まで車で20分ほどかかった。

 必ず食事に付いてくるフィリピンの醤油が、少し酢の味がきき唐辛子が入っていて肉や魚はこれにつけて食べる。確か中国でも食べた記憶がある。私には美味に感じた。米は多くの種類がある。もちろん日本のコシヒカリも。食材を混ぜ手で米の塊をつぶして餅状にして食べる。実際米だけつぶし餅状にして売っている。これは少し甘い味がする。

 今回は、スーパーマーケットにも出かけて食材の値段をみたのだが、当然日本よりはるかに安い。日本で200〜300円ぐらいで200g程度だったか。フィリピンでは、合い挽き肉が800円相当、ただし1kgの重さである。市場にも値段は表示されていないものが多いが大方は1kg単位で売るのだろう。そんな案配で類推すると地場産野菜は日本よりはるかに安いはずだ。

 今度フィリピンに行くときは、サンチュにつけて食べる胡麻ドレッシングを日本から持参するのがよいかもしれない。そう考えると中部国際空港で、フィリピンに戻る人たちの荷物が異常なぐらいに大きかった。預け入れ荷物の限度20kg目一杯まで持ち込んでくる。多分中身は日本の食材や家電製品(コンセントが一緒)が多いのだろう。同行したS君達の荷物も随分大きかった。中身は日本のカップラーメンだってさ。それはフィリピンのマクドナルドと同じ数ぐらいあるセブンイレブンでも売られている。うちの妹から地場産のカップヌードルが旨いのではないかとメールがきたが、それは幻想でありカップヌードルは全部日本製です。そのカップヌードルの値段を確認しそびれた。

 帰国後の話に飛ぶが、夏のフィリピンから春の日本に戻ってきたから大変寒かった。まして短パンだったし。日本は西高東低の冬型気圧配置で花冷えだったのである。このブログを書いている4月3日も京都市内の朝の最低気温は2°だった。明日から暖かい天気になってゆく。夏の身体感覚から春にカムバックするというのも変だ。桜なんか飛ばしていっそ夏へゆこうよと身体感覚は訴えている。沖縄はそろそろ夏だよな・・・。

 昨日、Macへの画像の読み込みと、ブログにアップさせるためのjpg化の作業が終わった。撮影画像を見返していて、いつものことだが撮ってない画像があった。それはフィリピン最後の日の空港へ行く車の中で私は助手席に座っていた。そこからみたピットピタンやマニラの街の車窓風景である。実は結構興味深い風景のなかを車は走っていたのだ。あろうことかこのときだけ撮影機材は足下の小さなリュックへしまいこんでしまった。日本に帰るというので気力が減退し、取り出すのも面倒だなと思ってしまったのだ。どうした!、いつもの車窓感覚は!!。撮りそびれた画像ほど心残りのものはない。

 やはり最後まで撮影する気力を失ってはアカンのである。そのためにも撮影機材は、いつでもすぐ撮れる状態で人間の眼の延長のつもりで手に持っているべきだと猛反省している。人間が眼でみているように普通に撮影する、それがフィールドでの撮影方法だ。リュックに納めるのは飛行機に乗る直前でよい。フィールドでは、最後の時ほど被写体が現れてくる。だから、飛行機に乗るまでがシャッターチャンスなのだと自分に戒めた。

 

ブラカン州マロロス 2019年3月25日

EOS1DsMark3,EF28-300mm/F3.5-5.6L IS USM

ISO3200,焦点距離28mm,露出補正0,f/6.3,1/100

ISO3200,焦点距離28mm,露出補正-0.33,f/5.6,1/60

ISO3200,焦点距離28mm,露出補正0,f/9,1/160

ISO3200,焦点距離28mm,露出補正+0.33,f/5.6,1/80

コメント
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